1日自動車保険は本人名義の車は加入不可!賢く利用するための全知識
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普段からあまり自動車に乗らない方は、1日自動車保険に加入することが多いでしょう。なぜなら普通の自動車保険よりも特に21歳未満は保険料がかからなくなるので、1日自動車保険の方が安くなるからです。
しかし見落としがちな落とし穴も多数存在します。ここではそうした1日自動車保険の気を付けたい部分について、詳しく見ていきます。車の所有者の名義の関係や、保険の適用される範囲など複雑な問題があるので、注意しましょう。
1日自動車保険は自分(本人)名義の車は加入できない
まずは1日自動車保険に加入できない車が、ほとんどであることを紹介しましょう。1日自動車保険の対象となる車は、個人間で貸し借りのあった車になります。
そのため本人の所有する車や、配偶者の名義になっている車には1日自動車保険が適用できません。以下は1日自動車保険に加入できない種類の車です。
- 1日自動車保険加入者とその配偶者の所有する車
- 指定された被保険者とその配偶者の所有する車
- 法人から借りた車
- カーシェアリングサービスを含むレンタカー
他にも法的にしっかりと手続きのされていない車も、もちろん対象外です。このように被保険者とつながりのある車はすべて対象外となります。
また個人の所有するものであっても、乗用車として認められないバイクは1日自動車保険の対象外となるのを覚えて置きましょう。
自己所有の車に加えて配偶者名義の車も加入NG
先述した通り、自己所有の車には1日自動車保険を適用することはできませんでした。では夫や妻から借りた車には1日自動車保険を適用できるのでしょうか?
もう一つ注意しておかなければならないのが、借りた車でも配偶者の名義になっていれば1日自動車保険の適用外となることです。確かに個人間での貸し借りには見えないこともありません。
1日自動車保険を取り扱う保険会社の決まりで、配偶者同士では個人間とみなされないので、注意しましょう。
名義変更前でも実態上で自分・配偶者所有の車は入れない
では名義を変更する前の車であれば1日自動車保険を適用できるのでしょうか?答えはNOです。1日自動車保険では名義を重視しているように見えますが、実際は実態上の所有関係に着目しています。
車検証の名義に関係なく、実態上の所有が認められた車が本人かその配偶者のものであれば、1日自動車保険の適用外と判断されてしまうのです。実態上所有とは譲渡がすんでおり、お互いの合意や引き渡しが実際に済んでいる状態を指します。
一日自動車保険の各保険会社の名義規約を確認する
1日自動車保険に加入可能な車を判断する際に必要なのは、名義規約を確認するという事です。名義規約は各保険会社によって微妙に異なる点があります。
そのため保険会社とコンタクトをとるか、ホームページなどを参考にして、契約前に保険の内容と保険の適用される車の名義規約を把握しなければなりません。
うっかり規約を見落としていたという事態を避けるためにも、保険商品のウェブサイトやパンフレット、重要事項説明書を確認しましょう。
東京海上日動「ちょいのり保険」
東京海上日動のちょいのり保険の対象になるためには、まず以下のような車は除外されます。
- 緑ナンバープレート
- 黒ナンバープレート
- 法人所有の車
- レンタカー
- 原付やバイクなどの二輪自動車
またナンバープレートが、3、5、7ナンバーであってもちょいのり保険の対象外になります。そして欠かせない条件が保険加入者の名義です。
それ以外のすべての条件に問題が無くても、自分の所有する車や、自分の配偶者の所有する車ではちょいのり保険は適用できません。
三井住友海上”1DAY保険”(※セブンで加入可能)
三井住友海上の1DAY保険にも名義などによって、保険の対象となる車とならない車があります。1DAY保険の対象となる車は、3,5,7ナンバーであり、尚且つナンバープレートが以下の2種類である必要があります。
- 白地に緑の文字
- 黄地に黒の文字
つまり自家用普通乗用車や自家用小型乗用車、自家用軽四輪乗用車のいずれかが三井住友海上の1DAY保険の対象として認められるのです。反対に1DAY保険の対象外となるのは、次のような車です。
- 保険の契約者と名義が一致している車
- 所有者名義が法人になっている車
- 保険契約者の配偶者の所有する車
- 運転する予定のない車
あいおいニッセイ同和損保”ワンデーサポーター”(auで加入可能)
ワンデーサポーターとは、あいおいニッセイ同和損保が設けている保険です。ワンデーサポーターは先述した1日自動車保険とあまり変化がありませんが、一応どのようなものか見てみましょう。
もちろん契約者本人の所有する車は、ワンデーサポーターの対象外となります。また保険では個人間での貸し借りを対象にするので、法人の所有する車を借りた場合、これもまたワンデーサポーターの対象外です。
ワンデーサポーターが使えるのは、自家用普通乗用車と自家用小型乗用車、自家用軽四輪乗用車です。
各保険会社の1日自動車保険の比較表一覧
保険会社 | 保険の対象外となる条件 |
---|---|
東京海上日動「ちょいのり保険」 | 緑ナンバープレート |
黒ナンバープレート | |
法人所有の車 | |
レンタカー | |
原付やバイクなどの二輪自動車 | |
三井住友海上”1DAY保険” | 保険の契約者と名義が一致している車 |
所有者名義が法人になっている車 | |
保険契約者の配偶者の所有する車 | |
運転する予定のない車 | |
あいおいニッセイ同和損保”ワンデーサポーター” | 契約者本人の所有する車 |
法人の所有する車 |
本人・配偶者名義の車に乗る時は分割払いがお得
1日自動車保険を適用する際には、本人と配偶者の使用する車は対象外となります。自分の車と配偶者の車に乗る機会はあるけど、あまり乗らないという理由で保険料を抑えたい方におすすめしたいのが、自動車保険料の分割払いという方法です。
保険料の支払いには、分割払いと年払いの2種類があります。一年の契約を満了する予定であれば、一括に年払いした方が保険料は安くなります。しかし途中で契約を解約することを前提とする場合、月払いの方がお得になります。
普通の自動車保険の月払いであれば1日自動車保険などとは異なり、本人や配偶者の所有する車を貸し借りすることができます。
法人名義も保険の対象になる車がある
これまで紹介してきた東京海上日動のちょいのり保険や三井住友海上の1DAY保険、またあいおいニッセイ同和損保のワンデーサポーターでは、どれも法人所有の車は対象とはなりませんでした。
しかしある一定の条件を満たしていれば、法人名義の車も1日保険の対象となります。条件は次の通りです。
- 個人が自動車ローンを組んで購入したため、車検証にローン会社の名前が記入されており、尚且つ使用者として実質的所有者に名前が記載されている車
- 一般個人が借りている車を、リース利用者が占有している車
- 名義変更登録が可能な車で、個人が譲り受けた中古車のため車検場の名義が変更されていない車
もし法人所有の車に1日自動車保険を適用したいのであれば、各保険会社に確認してみましょう。
自動車保険一括見積もりで一番安い保険を探すのがおすすめ
自動車保険は1日自動車保険や、自動車保険料の払い方の違いなどで家計にかかる負担を低減することができます。しかしもっと保険料を安くする方法があるのです。それが自動車保険の、一括見積もりサービスです。
一般的な手段で各保険会社と保険内容、保険料を比較してより良い保険を探すのはかなり難しくなります。しかし自動車保険の一括見積もりサービスを利用すれば、簡単に手間をかけずに今よりも良い保険を見つける役に立ちます。
自動車保険の見直しはかなり面倒くさい印象があるので、敬遠する方もいるでしょう。しかし一度の見直しで、なんと1万円以上の減額に成功した方もいます。
自動車保険を見直すのに大切なのはタイミングです。この記事をきっかけに、簡単な一括見積もりを試してみましょう。
まとめ
自動車を他人から借りる時、利用したいのが1日自動車保険です。普段あまり運転をしない場合には、一年中自動車保険に入るよりも1日自動車保険に入る方がお得になります。
しかし1日自動車保険を適用できる車には、適用できる車の範囲があります。自分名義の車と配偶者名義の車は、1日自動車保険の対象外なので注意しましょう。
より保険料を安くしたいのであれば、自動車保険の一括見積もりサービスを利用するのがおすすめです。気になる方は見るだけでもいいので、一度使ってみましょう。