結婚したら自動車保険の見直しは当たり前!損しない名義変更の方法!
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自動車保険の契約内容は、運転者の範囲や年齢など様々な項目を踏まえたうえで決まる仕組みになっています。結婚後には夫婦で車を活用しますから、独身の頃に契約した自動車保険は見直しをしないと適切な補償を期待できません。
自動車保険の名義変更は結婚後に姓が変わった場合も不可欠なため、名義変更の方法を把握していなければリスクも心配されるところです。
今回は結婚前から押さえておきたい名義変更の基礎知識に限らず、結婚後に自動車保険で見直しをすべき補償内容についてもまとめてみました。
結婚後は氏名変更による自動車保険の名義変更や見直しを行うべし
結婚後の氏名変更に該当し、結婚前から自動車保険に加入している場合には、自動車保険の名義変更や見直しを行わなくてはいけません。
自動車保険の名義変更や見直しを怠ると、事故後の本人確認に手間がかかるだけでなく、自動車保険で補償を受けられないケースもあり得ます。
結婚後には自動車保険の保険契約者や契約内容などをよく確かめ、目的に応じた名義変更の手続きや契約内容の見直しを実践することが大切です。
自動車保険の見直しでは、保険料の節約を目指しつつ、補償内容を幅広くチェックすることが欠かせません。
もちろん名義変更や見直しは保険会社への申し込みで簡単に手続きできますから、結婚したら自動車保険の手続きを忘れずに済ませましょう。
《注意》名義変更のタイミングで等級で損をする場合も
自動車保険には事故や保険使用の有無で変わる等級が存在し、保険料の割引率や割増率は記名被保険者の等級数によって決まります。こうした自動車保険の等級は、配偶者もしくは同居の親族のみに引き継ぎ可能な特徴を備えています。
結婚で別居した記名被保険者は等級を引き継げないため、名義変更のタイミングを誤ると等級で損をする結果になりかねません。自動車保険の等級がそもそも高い場合には、入籍前で親と同居している間に自動車保険の名義変更を行う方法が適しています。
損しない!結婚後の”正しい名義変更の手続き&必要書類”
結婚したのなら基本的に自動車保険の名義変更を要しますが、正しい名義変更の手続きは名義変更を要するパターンに応じて異なります。
損しない名義変更の主要なパターンに加えて、手続きに不可欠な必要書類の組み合わせはどのようになっているのでしょうか?
【1】姓が変わるが自分名義の車を乗り続ける場合
保険会社が発売している自動車保険は、人間側につける保険商品ですから、結婚で姓が変わるときには名義変更の手続きが必要です。
結婚後に親と同居しない際には現住所も変わりますし、自分名義の車に乗り続ける場合でも名義変更の手続きを後回しにしてはいけません。
名義変更をしていなくても、自動車保険で補償を受けられる可能性はあるものの、補償を受けるには一定の手続きを求められます。
事故を起こしてからの手続きは負担が大きくなりますので、結婚で姓が変わった場合には以下の必要書類を揃えて名義変更を済ませましょう。
必要書類一覧 | 車検証 |
---|---|
戸籍謄本 | |
住民票 | |
印鑑証明書 | |
車庫証明書 |
必要書類には戸籍謄本や住民票が含まれるため、入籍や引っ越しを完了した後で無ければ、このパターンの名義変更は行えません。
結婚で姓が変わった際の名義変更は、加入している保険代理店や保険会社に結婚で姓が変わった事実を伝えるだけで実行できます。
【2】妻名義の車を旦那名義にして保険を合わせる場合
自動車保険に関係する名義は、以下の3つになります。
- 車検証の名義人である車両所有者
- 自動車保険に加入して保険料を支払う保険契約者
- 車を運転するうえに自動車保険の補償を受ける記名被保険者
これらの名義人は夫婦間に限ると同一でなくても問題ありません。ただし、妻が乗らなくなった自動車を旦那さんに譲る場合には、自動車保険の等級を夫婦間で引き継げます。
配偶者は戸籍上結婚をしていなくても構わず、内縁関係が認められれば等級引継ぎを望めます。妻名義の車を夫名義に変更するときには、以下の書類を揃えてください。
必要書類一覧 | 車検証 |
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譲渡書 | |
妻と夫の印鑑証明書 | |
戸籍謄本 | |
委任状 | |
車庫証明書 |
自動車保険の名義変更は、保険契約者が保険代理店や保険会社に名義変更を申し込むだけで手続きできます。
【3】夫or妻名義の車が不要になり売却する場合(中断証明証)
結婚を機に夫名義や妻名義の車を売却する場合には、手放す車の等級を残す車に引き継がせることが可能です。さらに自動車保険の解約時に中断証明証を発行してもらうと、将来再び車を所有するまで最大10年間ほど等級を保存しておけます。
中断証明証はいずれの保険会社でも発行していますので、自動車保険を解約する際には中断証明証の発行を依頼しましょう。なお、不要になった夫名義や妻名義の自動車は、車買取店に買取依頼をする方法が向いています。
車買取店の手続きでは、以下の必要書類を用意するだけで大丈夫です。
必要書類一覧 | 車検証 |
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自賠責保険 | |
納税証明書 | |
譲渡書 | |
委任状 | |
印鑑証明書 | |
リサイクル券 |
車の売却を果たした後には、保険契約者が保険代理店や保険会社に自動車保険の解約を申し込む流れになります。自動車保険の解約を申し込む際に、中断証明証の発行もあわせて依頼すると良いかもしれません。
結婚後は自動車保険の4つの補償内容を見直せ
結婚後には自動車保険の補償内容を見直すことが望ましく、損をしないためにも確かめたい補償内容は全部で4つあります。運転者の範囲や車両保険など、自動車保険の補償内容を見直す際には、どのようなことに注意すべきなのでしょうか?
【見直し1】運転者の範囲(本人・配偶者限定)
自動車保険で運転者本人限定特約を契約していると、結婚後に配偶者が車を運転して事故を起こしても自動車保険の補償は受けられません。
運転者限定特約の付帯で保険料は安くなりますが、結婚後に夫婦で車を運転する場合には、補償される運転者の範囲を見直す方法があっています。
結婚前に本人限定にしていたのなら、配偶者限定や家族限定に変更し、同時に運転者年齢特約の見直しも済ませましょう。年齢条件特約の付帯は、夫婦で年齢が若いほうを基準に判断するだけで構いません。
【見直し2】車両保険
自動車保険の中でも保険料を左右する車両保険は、事故などで自分の車が損害を受けた際に車の修理費用を補償してもらえる保険です。
車両保険の保険金は車の市場販売額で算出されるため、新車購入当時のままで車両保険を契約していると損につながりかねません。
結婚後にも年式の古い車や市場販売額が安い車に乗り続ける場合には、車両保険の見直しが代表的な選択肢のひとつになります。
車両保険では免責金額を高く設定するほど保険料を抑えられますし、事故時に使える貯蓄がある人は免責金額の見直しも実践できます。
また、車両保険にはフルカバーとエコノミーがあり、エコノミーを選ぶと単独事故の損害は補償されません。補償される事故の範囲が狭いものの、保険料を安くしたいのであれば、エコノミーへの切り替えもおすすめの手段に数えられます。
【見直し3】家族限定特約
結婚して親と別居する場合には、夫婦の自動車保険に限らず、親の自動車保険を見直すことも大事です。親が自動車保険で家族限定特約を付帯していると、補償の対象者は以下の通りになります。
- 記名被保険者と配偶者
- 記名被保険者または配偶者と同居している親族
- 記名被保険者または配偶者と別居している未婚の子
結婚すると家族限定特約の対象外になってしまいますので、結婚後に帰省しても親の車を運転するうえで自動車保険の補償は受けられません。親の車を引き続き運転する機会がある場合には、家族限定特約ではなく限定なしに変更する手順を要するでしょう。
【見直し4】重複補償
自動車保険では複数の車両を対象にする補償内容が存在しますから、結婚を機にした補償内容の重複に注意してください。
家族で1台でも加入していれば問題ない補償は、一般的に重複補償や補償被りと呼ばれ、該当する主な補償内容は以下の通りです。
- 人身傷害補償保険
- ファミリーバイク特約
- 個人賠償特約
- 弁護士費用補償特約
結婚後に家族で2台以上の車を所有しているのなら、自動車保険の補償内容をしっかり把握して見直すことで保険料の節約を目指せます。
結婚後の保険料を節約するなら自動車保険一括見積もりがおすすめ
自動車保険の加入時に十分な比較検討をしていないと、自動車保険の保険料を払い過ぎている可能性があります。結婚後に保険料を節約したい場合には、自動車保険そのものを見直すうえで自動車保険一括見積もりが大いに役立ちます。
自動車保険一括見積もりは、複数の保険会社から車の保険見積もりを一括で発行してもらえるサービスです。シンプルな基本情報を入力するだけで簡単に利用できますし、最も安い保険会社に依頼をすれば保険料の節約を見込めるでしょう。
結婚時の自動車保険にまつわるQ&A
結婚後に姓が変わると自動車保険の名義変更を要しますが、中には名義変更をせずに旧姓のままで済ませたい人もいるかもしれません。このほか、等級継承や車保険節約の疑問など、自動車保険の代表的なQ&Aを続けて取り上げてみましょう。
自動車保険名義変更しないで旧姓のままはOK?夫婦別々は?
結婚して姓が変わったにもかかわらず、名義変更をしないでいると、保険料の支払いや更新時に手続きが滞るリスクを避けられません。
旧姓のままでいても保険金の支払いに影響は及びませんが、保険金の受け取り口座と契約者氏名が一致しないので不審に思われてしまいます。
放置していればいつまでも保険金が支払われない状態になりかねず、旧姓から変更していないときには総じて自動車保険で手間がかかります。
手続きを急いで済ませる必要こそありませんが、結婚して住所も変わったのなら住所変更をしないと古い住所に書類が届く事態にもなります。
旧姓や夫婦別々にしておくとデメリットが生じますので、結婚後に自動車保険の名義変更を済ませることが大事です。名義変更では公的な書類を提出する必要があるため、必要書類の準備に注力しましょう。
親⇒子に等級継承は同居の間だけ?別居の既婚の子はNG?
自動車保険の等級は配偶者と同居の親族のみが引き継げる仕組みですから、親から子への等級継承は子が未婚で親と同居している間にだけ行えます。子が結婚して姓が変わったり、親との別居が始まった場合には親から子への等級継承は実現しません。
進学や就職も含めて、子が家から離れることが決定したのであれば、親と子が同居しているうちに等級継承を手続きしてください。
親の持つ等級を引き継ぐことができると自動車保険の負担は軽減しますし、保険料を節約したいときには等級継承のタイミングに要注意です。
結婚後は車保険節約のために夫婦1台にまとめるべき
結婚後に車保険節約を目指す場合には、車を複数台持つよりも夫婦で1台にまとめる方法が適しています。近場の買い物は自転車や徒歩で対応可能なので、結婚後に夫婦1台にしても不便な思いをするとは限りません。
車を1台にまとめると車の維持費は大幅に抑制されますし、自動車保険の等級を引き継げば残った車の保険料も割引を期待できます。
自動車保険では夫婦限定特約や年齢条件の付帯も選べますから、結婚後には自動車保険の見直しが力を発揮するでしょう。
まとめ
自動車保険の名義変更を行う場合には、名義変更をする目的に応じて手続きの基本的な流れと提出すべき必要書類が変わります。
結婚後に不要な車は売却できるものの、自動車保険の解約時に損をしなくないのなら等級を保存可能な中断証明証の発行を必ず受けてください。
自動車保険の補償内容は契約時の状況で決まる傾向がありますから、結婚後にはこちらも見直しで対処することが必須です。保険料の負担を軽減したいときには、重複補償を避けつつ、特約の付帯や車両保険の見直しに尽力していきましょう。