ノンフリート契約の全てがわかる!割引率からメリット・デメリット!
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自動車保険にはいくつかの契約方法がありますが、中でも基本的となるのがフリート契約とノンフリート契約です。
ノンフリート契約とは読んで字のごとく、フリートではない契約という意味ですが、簡単に言えばどういった契約なのでしょうか?
ここではノンフリート契約がどのような契約なのかを詳しく紹介していきます。その過程で、ノンフリート契約を説明するうえでは欠かせない要因となる、ノンフリート等級についても見ていきましょう。
ノンフリート契約とは?ノンフリート契約にする意味は?
ノンフリート契約とは、個人で自動車保険に加入する際に最もポピュラーな契約で、尚且つ車単位の契約形態のことを指します。
主な特徴としては以下のようなものが挙げられます。
- 年齢などで運転者を制限することで保険料の割引を得られる
- 等級制度によって保険料が割引になる
- 保険料割引制度が豊富にある
- 事故有係数適用期間がある
ノンフリート契約にすると事故を起こさないことで、ノンフリート等級が上昇し、保険料の割引量も上がっていきます。
他にも運転者の範囲や、補償する対象となる年齢を制限することで保険料の割引率が上がるという特徴があります。
ノンフリート契約は所有する車の台数が少なく、様々な割引制度を適用したい方におすすめの契約です。
ノンフリート契約とフリート契約の違い
ノンフリート契約とフリート契約には、大きな違いがあります。それは契約の形態です。ノンフリート契約は車単位の契約ですが、フリート契約は車の所有者単位の契約になります。
というのもフリート契約は10台以上の車を所有していなければ、契約することができません。そのためフリート契約では個人での契約というよりも、法人の契約を想定しているものです。
このようにフリート契約とノンフリート契約では、契約の対象となる相手が異なります。また契約対象と共に割引の内容もかなり違っています。
フリート契約では割引を用いる場合、契約する台数による量的な規模を活かした割引しかありません。しかしノンフリート契約では運転者を年齢や、家族の範囲で制限したりと、様々な割引方法があるのです。
ミニフリート契約(セミフリート等級)って何?
フリート契約とノンフリート等級の間には、ちょうど中間的なミニフリート契約という形態があります。
ミニフリート契約は別名、セミフリート契約とも呼ばれますが、ノンフリート契約と比較すると、やはり知名度は下がります。
特筆すべき点は、法人ほど車を所有することは無いが、一般的な個人よりも所有台数が多い人間を契約の対象としていることです。以下が契約台数とそれぞれの契約形態の比較になります。
ノンフリート契約 | 1台以上 |
---|---|
ミニフリート契約 | 3台以上 |
フリート契約 | 10台以上 |
ノンフリート契約の等級制度からわかるメリット
続いてはノンフリート等級に起因する、ノンフリート契約の様々なメリットについて紹介していきます。具体的な項目は以下の通りです。
1.保険を使わなければ保険料が下がる(上がり方は1年間で1等級)
ノンフリート等級とは自動車保険をノンフリート契約した契約者が、事故を起こさなければ等級が上がるシステムで、1等級から20等級までの段階で表されます。
事故を起こさなければ契約者の運転リスクが低いとみなされ、等級が高ければ高いほど保険料の割引率も増加します。ではどのようにして等級は上げるものなのでしょうか?
ノンフリート等級は無事故のまま1年経過すると、ほぼ自動的に上がります。しかし反対に事故を起こし保険を使用してしまうと等級は上がらないので、日々安全運転を心掛けるのがおすすめです。
ノンフリート契約の等級別割引率がわかる一覧表
保険会社ごとに異なりますが、およその各等級の割引・割増率の目安にどうぞ。
等級 | 無事故の場合 | 事故有の場合 |
---|---|---|
1等級 | 約60%割増 | |
2等級 | 約30%割増 | |
3等級 | 約10%割増 | |
4等級 | 数%割引 | |
5等級 | 約10%割引 | |
6等級 | 約20%割引 | |
7等級 | 約30%割引 | 約20%割引 |
8等級 | 約40%割引 | 約20%割引 |
9等級 | 約40%割引 | 約20%割引 |
10等級 | 約45%割引 | 約20%割引 |
11等級 | 約50%割引 | 約25%割引 |
12等級 | 約50%割引 | 約30%割引 |
13等級 | 約50%割引 | 約30%割引 |
14等級 | 約50%割引 | 約30%割引 |
15等級 | 約50%割引 | 約30%割引 |
16等級 | 約50%割引 | 約40%割引 |
17等級 | 約50%割引 | 約40%割引 |
18等級 | 約50%割引 | 約40%割引 |
19等級 | 約60%割引 | 約40%割引 |
20等級 | 約60%割引 | 約40%割引 |
ノンフリート等級は”無事故”と”事故有”に分類
新規で自動車保険に加入すると、ノンフリート等級は6等級からスタートします。そこからは先述したように、1年間事故を起こさなければ等級が上がっていきます。
しかし一定の等級以上になると、それまでに事故があったか否かで、等級の種類が分かれ、割引量も異なります。
この異なるノンフリート等級の分類が、無事故等級と事故有等級です。それぞれの種類の割引率がどのように異なるのか、具体的に見てみましょう。まず無事故等級の場合の各等級における割引率です。
7等級 | 30% |
---|---|
13等級 | 49% |
20等級 | 63% |
続いて事故有等級における各等級の割引率の推移です。
7等級 | 20% |
---|---|
13等級 | 29% |
20等級 | 44% |
こうして見てみると、無事故等級の方が割引率は高く、事故有等級との差は約20%になることが分かります。
2.ノンフリート多数割引制度がある
もしフリート契約ができるほど多くの車を所有していなくても、車を複数台所有している方におすすめしたいのが、ノンフリート多数割引という割引制度です。
具体的には1つの保険証券に、車を複数台まとめて契約して割引を得られるようにする制度がノンフリート多数割引です。一般的な割引率が次のようなものになります。
2台 | 1%割引 |
---|---|
3台から5台 | 3%割引 |
6台 | 5%割引 |
ノンフリート多数割引を適用する際には、これよりも高い割引率の保険会社を選ぶとお得になるでしょう。
3.ゴールドカー・年齢・運転者限定割引などがある
ノンフリート契約には様々な割引制度があることは先述した通りですが、主に以下のような3種類があります。
- ゴールドカー割引
- 年齢条件
- 運転者限定
ゴールドカー割引とは、免許証がゴールドである場合に限り自動車保険を割り引く制度です。
また年齢条件と運転者限定は、自動車保険によって補償される範囲を制限することで保険料を割り引きます。
4.ノンフリート等級は同居している家族から引継ぎ可能
ノンフリート等級は家族間であれば、そのまま等級を引き継いで割引を受ける事ができます。例えば父親が20等級で子供が7等級の場合、親から子へと等級を引継ぎ、交換することができます。
このケースでは低いノンフリート等級を引き継いだ父親の保険料の割引率が低くなります。しかし元々の保険料が高くなる若い世代の保険料を下げられるので、結果として家族全体で考えたときの保険料も低くできるのです。
手続きも専門窓口に相談すれば簡単に出来ますよ。
ノンフリート契約の等級制度からわかるデメリット
ノンフリート契約のメリットは等級や割引に起因するものですが、デメリットもまたノンフリート等級によって生じます。ではどういった点にノンフリート契約のデメリットが存在するのでしょうか?
続いてはノンフリート契約のデメリットについて、詳しく見ていきましょう。
事故を起こし保険を使えば次年度から等級ダウン
ノンフリート契約では事故の大きさに関わらず、事故を起こしたという事実があれば等級が下がり、自動車保険料の割引率も下がります。
ノンフリート契約における事故の種類は、以下のような種類に分類されます。
- 3等級ダウン事故
- 1等級ダウン事故
- ノーカウント事故
それぞれ事故の大きさによって、等級への影響が異なります。事故の被害が大きければ大きいほど保険を使う量も増えるため、等級の下がり幅も大きくなるのです。
しかし事故の中にもノーカウント扱いで、等級に全く影響しないものもあります。例えば搭乗者が怪我をして、搭乗者傷害保険を使った場合や人身傷害保険を使った場合はノーカウント事故として処理することが可能です。
また125cc以下のバイクで事故を起こしたケースでも、ノーカウント事故扱いになります。
ノンフリート契約の気になるQ&A
ここまでノンフリート契約について詳しく紹介してきましたが、まだ細かい部分が気になる方もいるでしょう。
次に紹介するのはノンフリート契約の気になる点です。それぞれのケースに合わせて、詳しく見ていきましょう。
【Q1】ノンフリート契約からフリート契約への移行できるの?
フリート契約者がノンフリート契約に移行できるように、ノンフリート契約をしていたが、所有する車が増えたためにフリート契約に移行することはできます。
特に会社では所有台数が増えたため、自動車保険を見直そうと考えることもあるでしょう。そうした場合には契約移行が可能ですが、気を付ける点があります。
それは保険会社によってはフリート契約を扱っていないため、保険会社自体の見直しも迫られるという事です。
通販型の自動車保険に加入しているのであれば、フリート契約の有無の確認を怠らないようにしましょう。
【Q2】ノンフリート等級の確認ってどうやるの?
実際に現在のノンフリート等級がどれくらいなのか知らなければ、保険料の計算や引継ぎなどが難しくなります。ではどのようにして自身のノンフリート等級を調べられるのでしょうか?
調べる方法は以下の3つの方法があります。
- 契約後に郵送される保険証券を確認する
- 契約先の保険会社や代理店に直接聞く
- インターネット上のマイページで確認する
どれもかなり簡単に出来るものなので、手間がかかることはありません。気になったら調べてみましょう。
ノンフリート契約の保険料を安くする方法(一括見積もり)
ノンフリート契約の保険料を安くする割引は多々あります。等級や運転者、年齢限定割引など工夫によっては驚くほど保険料を節約できるでしょう。しかし保険会社自体を見直せば、根本的にもっと保険料を下げることも夢ではありません。
保険会社同士の比較はかなり面倒な手間と時間を要するものでしたが、ある方法を使えば簡単に出来てしまいます。
それがインターネットの一括見積もりサービスです。このサービスは時間もかからず、さらに無料でいくつもの保険会社の用意しているプランを見積もることができます。
数社をまとめて見ることもできるため、より安く補償の手厚い保険会社との契約が可能です。同じ補償内容でも保険料の異なる保険会社はあるので、ぜひ一括見積もりサービスを試してみましょう。
まとめ
自動車保険には数種類の契約形態がありますが、個人契約において最もメジャーなのが、ノンフリート契約です。10台以上の所有と契約が最低条件になるフリート契約とは異なり、ノンフリート契約では1台からの契約ができます。
そのメリットはノンフリート等級と呼ばれる制度による割引にあります。引継ぎなどをうまく用いれば、家族全体での保険料を下げることもできるでしょう。反対にデメリットも等級制度に依存しています。
小さな事故でも保険を使うと、割引率がかなり下がってしまうので、安全運転が求められます。
もしノンフリート契約で使える割引を適用してもまだ足りないと感じるのであれば、保険会社の一括見積もりサービスを利用することをおすすめします。補償内容は変えずに保険料を下げるチャンスなので活用してみましょう。