どうして?自動車保険を更新したら保険料が上がる4つの理由と対策!
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自動車保険の更新時には、保険料が上がる問題が生じ得ます。その原因として考えられるものは複数あり、あらかじめ把握しておけば混乱したり、腹が立ったりしなくなるでしょう。今回は複数の理由とは何なのか、徹底解説します。
また、理由は知れてもやはり高くなるのは困ってしまうものです。そこで、自動車保険の更新による値上げの対策として、保険料を下げる方法についてもまとめました。ぜひチェックして、任意保険での無駄な出費をできる限り省きましょう。
自動車保険を更新したら保険料が上がるのは等級ダウンや保険料金の値上げが原因
一般的によく知られているのは、等級ダウンや保険会社による保険料金の値上げです。当然、自分で契約内容・補償内容を変更すれば、保険料の負担増になる場合があります。ほかにも、料率クラス次第で保険料が高額に。詳しく見ていきましょう。
3等級・1等級ダウンの事故で等級が下がった
1年間無事故で任意保険を利用しなければ、1等級アップします。等級は1~20等級まであり、高いほど保険料の割引率は高いです。
一方、事故で任意保険を利用した場合には、1事故につき等級がダウンしてしまいます。どの程度等級が下がるかについては、以下の2パターンです。
- 3等級ダウン
- 1等級ダウン
3等級ダウンするのは、事故で相手が命を落としたり、ケガをしたりして対人保険を使用した場合がまずひとつ。ほかには車同士がぶつかって対物保険を使用、自分の車を直したり乗りかえたりして車両保険を使用した場合も3等級ダウンします。
当て逃げ被害を受けた場合も同じです。これに対し、1等級ダウンするのは車が盗まれた、いたずら書きをされた場合、自然災害に遭った場合に適用されます。石が飛んできてガラスが割れ、それを修理した場合も1等級ダウンです。
保険会社が保険料金の値上げを行った
保険会社が自社の判断で保険料金の改定に踏み切った場合にも、負担増になります。自社の利益追求目的のほか、景気の動向や同業他社の保険料金などの影響を受けて、値上げになることがあるのです。
ほかには、それまで適用されていた保険料金の割引が効力を失ったために、更新時に保険料金がアップした可能性も十分に考えられるでしょう。ただこの場合に関しては、値上げになったのではなく、安くなっていたのが元に戻っただけに過ぎません。
もし保険会社独自に決定した値上げや割引の適用条件を満たせず負担増となる場合には、任意保険の見直しを検討してみると良いでしょう。ノンフリート等級制度を導入している保険会社同士であれば、等級は引き継げるため安心してください。
契約内容・補償内容を変更した
勝手に保険会社が契約内容を変更することはありません。契約者自身で何か契約内容・補償内容を変える手続きを行ったために、自動車保険の更新で保険料の負担が増したと考えることができるでしょう。大きく保険料がアップするのは以下の2点です。
- 使用目的を通勤にした
- 車両保険を付帯させた
まず、使用目的については大体月の半分以上乗る場合は通勤、それほど乗らない場合はレジャーに設定します。
通勤は乗る頻度が高くなり、走行距離も長くなるため、事故のリスクが高まるとの判断で、年間保険料がはね上がるのです。
普通、数千円は等級アップでの割引を上回ります。車両保険については、数万円単位で年間保険料の負担が増加するケースも珍しくなく、とくに高級車やスポーツカーほど保険料が大幅アップしがちです。
これには修理の費用が高額になりがちなのと、盗難のリスクも高いという理由があります。
自動車の車種やタイプが変わった&料率クラスの変更
車種別の型式によって、料率クラスが決まっています。1~9まであり、数値が大きいほど保険料は高額です。簡単にいうと、事故のリスクが高い自動車ほど、高い数値に設定されています。
高級車やスポーツカーの車両保険がとりわけ高いのは、この数値が高いためです。保険金の支払状況や事故発生状況に基づき、1年に1回見直しが行われています。
そのため、自動車保険の更新で契約している車の数値が上がれば、保険料は上がるのです。同じ保険契約内容でも別の車種、型式に乗りかえれば、料率クラス次第で保険料は増します。
なお、ほぼすべての保険会社で同じ団体が算出した料率クラスを採用しているため、保険会社の乗りかえで回避できる値上げではありません。現状で料率クラスは軽自動車には適用されませんが、2020年に向けて適用になる予定になっています。
任意保険の保険料を見直して下げる5つの方法
現在、加入中の自動車保険の保険料に満足できていないと感じるのであれば、見直しをすることをおすすめします。
以下に任意保険の見直しで保険料を安くする5種類の方法について情報をまとめましたので、魅力に感じるものがあれば積極的に取り入れましょう。
1.長期契約化で事故後の保険料アップを回避
事故を起こすと任意保険の等級がダウンしてしまい、保険料の割引率低下による負担増を招くのが、1年契約のデメリットです。これに対し、長期契約化を選択した場合には、事故の翌年からの事故有等級が適用されず、保険料アップがありません。
さらに保険期間満了まで、契約時に決まった保険料は変わらないままです。保険期間中に保険料の改定が行われても、その影響を自分が加入している任意保険はいっさい受けません。
そのほか、保険期間中に免許の色が青に格下げになってしまっても、契約時にゴールドであれば最後までゴールド免許割引が有効なままです。青になったからといって、追徴保険料を取られるような心配もないです。
2.運転者の年齢条件や範囲を見直す
運転者の年齢がはっきりしているのであれば、任意保険で条件を設定することによって、保険料の負担を軽くすることが可能です。たとえば、以下のような形で設定できるようになっています。
- 全年齢
- 21歳以上
- 26歳以上
- 30歳以上
- 35歳以上
全年齢の保険料が一番高く、あとは年齢が低いほど保険料の割引率が低いです。これは、若い人ほど事故件数やリスクが高いのが理由となっています。また、運転者の範囲を以下のように限定することでも、保険料は割引になります。
- 家族限定
- 本人と配偶者限定
- 本人限定
限定なしの状態の保険料負担が一番大きく、あとは割引率が低い順に家族限定、本人と配偶者限定、本人限定となっています。
運転者が限定されるほど事故の危険性がなくなるという考え方で、保険料が安くなるのです。
3.車両保険を外す・契約タイプや免責金額を見直す(エコノミー)
すでに述べたように、車両保険を付けていると保険料の負担は大幅アップします。ただ、万が一のことを思うと加入しないのはためらわれるという方もいるでしょう。その場合には、以下の補償内容に設定するのを検討してみてはいかがでしょうか。
- 車対車+A
- 車対車
いずれかを選択すれば、相手方のいない事故や当て逃げ被害に遭ったときの補償は受けることができませんが、保険料の負担は軽くなります。
ただ掛け金は発生するため、想定の修理費用を保険料の負担がいずれ上回るのは嫌だということであれば、無理に加入する必要はないでしょう。
ほかには修理費用の自己負担分である免責金額を高く設定するのも、保険料を抑えるためには効果的な方法です。設定金額は高いほどに保険料は安くなります。保険で修理費用を賄う気がなければ、設定を高くして良いでしょう。
4.運転者や同乗者への補償を見直す
人身傷害補償保険と搭乗者傷害保険がこれに該当します。ドライバーや一緒に乗っている人のケガなどを補償するものです。保険料の負担を抑える方法としては、人身傷害補償保険のみ設定する手があります。
理由としては、人身傷害補償保険のほうが補償内容が手厚いのがまずひとつ。さらに、搭乗者傷害保険にもあるような補償がすべてではないものの付いているためです。
事故の備えを万全にするより保険料の負担を軽減するのを重視する方は、検討してみてはいかがでしょうか。さらに人身傷害補償保険の保険料を節約する方法として、契約車に搭乗中だけ補償に設定するのも良いでしょう。
5.自動車保険会社を変更・比較見直しを行う
同一の車種・型式、補償内容、等級での任意保険加入でも、すべての保険会社で一律の保険料に設定されているわけではありません。したがって、自動車保険会社を乗りかえることによって、保険料が大幅に安くなる見込みがあるのです。
それほど違わないのではないかと思っている方もいるかもしれませんが、決してそのようなことはないです。保険料が高い自動車保険会社と、保険料が安い自動車保険会社とでは、年間保険料に1.5倍以上の差がつくこともあります。
現状で加入している任意保険の保険料に不満を感じているのであれば、各保険会社の保険料を比較し、他社への変更を検討してみるのも良いでしょう。年間で数万円の違いが出る可能性もありますので、一度は確認してみても損はないはずです。
保険料が安く良い保険会社を見つける方法(一括見積もり)
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契約しなかったからといってペナルティももちろんないため、安心して利用することができます。
まとめ
任意保険の保険料は等級や料率クラス、契約内容の変更、自動車保険会社独自の決定によって高くなります。ただ、長期契約にする、契約内容を保険料を抑える方向に変更する、自動車保険会社自体を乗りかえるなどして、保険料の負担減が可能です。
料率クラスに関しても、事前に自分が購入する車種・型式の数値を調べておけば、対処できます。任意保険に加入することを前提に料率クラスが低く保険料が安い車を買えば、節約することができるというわけです。
自動車保険自体の変更は、代理店経由でも可能です。ただ、契約をした場合は保険会社が代理店に支払う報酬・インセンティブを保険の契約者であるコチラが負担しなければいけません。ネットの一括見積もりはそれがない分、お得であるといえるでしょう。