自動車保険の更新忘れに要注意!手続きの流れと必要書類《全まとめ》
※当ページには一部広告が含まれています。
車に乗る人は自動車保険をしっかりかけていることと思います。ただ、自動車保険はほとんどが1年契約となるため、毎年更新しなければいけません。
もちろん更新を忘れていても、新規で加入することもできますが、新規だとさまざまなデメリットが出てきます。ここでは、自動車保険の更新の必要性と、更新しなかったらどうなるのかをまとめています。
また、自動車保険の更新手続きのやり方や必要書類なども解説しているので参考にして、忘れずに更新しましょう。
自動車保険の更新を忘れると等級リセット&継続できない事態に
自動車保険はたいてい1年契約となっているため毎年更新が必要です。更新を忘れてしまうと等級がリセットされ、6等級からのスタートとなってしまうのです。
自動車保険は1等級から20等級までありますが、等級によって以下のように等級が異なります。
20等級 | -63% |
---|---|
19等級 | -55% |
15等級 | -51% |
10等級 | -45% |
7等級 | -30% |
6等級 | -19% |
5等級 | -13% |
4等級 | -2% |
3等級 | +12% |
2等級 | +28% |
1等級 | +64% |
例えば、実際の保険料が10万円だった場合、これまで20等級だった人は47,000円の保険料で済みますが、6等級になると81,000円になってしまうのです。
保険会社によっては満期日から猶予期間が存在する
自動車保険の満期が近づくと、保険会社から更新の案内が届きます。届いたら速やかに更新すればいいのですが、案内が届くのが1ヶ月から2ヶ月ほど前ですから、つい後回しにしてしまうケースもあります。
更新の手続きをせずに満期日を迎えてしまうと、保険の期限が切れて補償されなくなります。実際に、忘れていたという人もいれば、病気や出張などで手続きできなかったというケースもあります。
たいていの保険会社では更新忘れに対応するため、猶予期間が存在しています。つまり、満期日を過ぎても猶予期間内に更新を済ませれば、等級がリセットされずに継続できるのです。
更新による自動車保険の空白期間に注意
保険会社によって異なりますが、猶予期間中に自動車保険を更新すれば、等級がリセットされることなく継続できます。ですが、そこで注意したいのが自動車保険の空白期間です。自動車保険の補償を受けられるのは、保険満期日までです。
猶予期間とはあくまで等級をリセットされないための猶予期間であり、その期間に事故を起こした時には補償されないのです。例えば、自動車保険の満期日が3月20日の午後4時までだったとします。
更新するのを忘れていて、3月25日に更新の手続きを済ませた場合、補償が開始されるのは3月26日の午前0時からです。つまり3月20日午後4時から3月26日午前0時までに事故を起こした場合には補償されません。
ただ、自動更新の契約をして保険料が引き落としされないなどで更新されていない場合などは、猶予期間内でも補償されるケースもあります。
基本的には自動車保険は自動更新なので忘れる心配なし
自動車保険の更新忘れをしてはいけない、と思う人は多いかと思いますが、実際はそれほど心配することはありません。それは満期日の1ヶ月から2ヶ月前に更新の案内が届くからということもありますが、実はほとんどの自動車保険は自動更新になっているからです。
口座引き落としやクレジットカード払いにしていれば、期日が来れば自動的に保険料が引き落としされるので特に更新の手続きをしなくても自動的に更新されます。ですので、忘れて等級がリセットされるのではと心配しなくてもいいです。
ただ、口座に残高がなかった場合やクレジットカードの限度額がオーバーで引き落としされないことも考えられます。ですので、自動更新だから満期日は気にしなくてもいいと安易に考えるのも危険です。
ただし…自動更新は必ずしもお得ではない
自動更新にしておけば、更新手続きを忘れていても安心です。ただ、自動更新は必ずしもお得とは言えません。なぜなら、自動更新だと自動車保険の内容を変えることなくそのまま継続されるからです。
おそらく、自動車保険に加入した時には、自分に最良の補償をつけることでしょう。ですが、その時は最良でも、更新する時期には最良ではなくなっていることもあるのです。例えば、以下のようなケースが考えられます。
- 年齢条件が変わる
- 運転者の範囲が変わる
- 免許証の色が変わる
- 使用目的や走行距離が変わる
例えば30歳以上補償という保険があった場合、29歳から30歳になれば年齢区分を変えれば保険料が安くなるのです。また保険会社によっても保険料が変わってくることもあるので、更新を機に見直すといいでしょう。
自動車保険を更新する手続きの流れと必要書類一覧
自動車保険は満期日が来る前に更新手続きが必要です。ただ、実際に更新するにはどのようにすればいいのかわからないという人もいるでしょう。
ここでは自動車保険の更新手続きの流れと更新するために必要な書類を説明しています。
自動車保険を更新する手続きの流れ
自動車保険を更新する手続きの流れは以下の通りです。
- 更新に関する通知が届く
- 記載されている補償内容を確認
- 保険料を確認
- 更新に関する必要書類を送付
自動車保険に加入した時と住所が変わっていなければ、その保険会社から満期日の1ヶ月から2ヶ月ほど前に更新に関する通知が届きます。その通知には、現在の補償内容の他に、おすすめの補償プランや保険料も載っています。
それをチェックし、補償内容の変更が必要であればその部分をチェックし、同じ内容でよければ、それもチェックしてその書類を返送します。これらの手続きはそう難しいことはありません。
1ヶ月から2ヶ月前だと、時間的に余裕があるため後回しにしがちですが、忘れないためには到着した時点でチェックして必要書類を送付したほうがいいでしょう。
自動車保険の更新に必要な書類一覧
自動車保険の更新は、新規で自動車保険に加入する時のように必要書類はそれほど多くありません。主に必要なのは以下の通りです。
- 被保険者の運転免許証
- 保険会社から送られてきた更新に必要な書類
運転免許証は常に持ち歩いているでしょうから、改めて準備する必要はありませんし、更新に必要な書類も保険会社から送られてくるので実際に準備するものはありません。
また運転免許証も、あくまで免許証の色を確認するだけですので、コピーを提出するということもないのです。厳密にいえば、保険会社から送られてくる更新に必要な書類に、署名や捺印が必要になることもあるので、印鑑は準備しておくといいでしょう。
ちなみに、自動更新にしていれば、自動的に同じ内容で更新されるので必要書類の送付すらしなくても構いません。
保険会社を乗り換えるタイミングは『7日以内』
自動車保険は1年で満期となりますが、その時には必ずしもその保険会社の自動車保険が自分にとってベストとは言い切れません。満期を機に自動車保険を見直して、保険会社を乗り換えるのもいいでしょう。
ただ、保険会社を乗り換える時に注意したいのは、これまで契約していた自動車保険の満期日から7日以内に契約することです。
自動更新にしておけば、たいていは1ヶ月くらいの猶予期間がありその期間に更新すれば等級はリセットされず継続できます。
ですが、これはあくまで同じ保険会社の自動車保険を継続する場合です。保険会社を乗り換えた場合には、満期日から8日以上経過してしまうと、等級がリセットされて6等級からのスタートになってしまうのです。
1等級~5等級の人は13ヶ月記録が残る
ほとんど事故を起こさず自動車保険を利用していない人だと、等級が20等級近くになっている人もいるでしょう。その人が自動車保険の更新を忘れてしまうと、6等級からのスタートになってしまい、保険料が高くなってしまいます。
その一方で自動車保険を利用する機会が多く、1等級から5等級になっている人もいるでしょう。仮に1等級だと保険料は+64%とかなりの高額になってしまいます。それならば、わざと更新せずに等級をリセットされた方がいいと思う人もいるのではないでしょうか。
ですが、そうはいきません。1等級から5等級の人はその記録が13ヶ月残るのです。しかもその情報はすべての保険会社で共有されるので、保険会社を変えても残ります。ですので、13ヶ月車に乗らない人でない限り、リセットされないのです。
車を一時的に手放す場合は解約ではなく中断証明書を忘れるな
何らかの理由で車を一時的に手放す、もしくは乗らなくなるというケースもあるでしょう。車に乗らないのに自動車保険をかけていたらその費用が無駄になってしまいます。かといって、満期日を過ぎて更新せずそのまま放置していたら等級がリセットされてしまうでしょう。
そんな時には中断証明書を取得する方法があります。中断証明書とは、自動車保険を更新しなくても、それまでの等級を最大10年間保持できるというものです。
つまり、中断証明書を取得してから10年以内であれば、数年後に自動車保険に加入する時にも現在の等級で契約できます。
人によっては、そのまま一生車に乗らないかもということもあるかもしれません。そんな時でも中断証明書は無料で取得できるので、念のため取得しておくといいでしょう。
まとめ
自動車保険は充実した補償をつけたいものですが、そこは保険料との兼ね合いがあります。ただ、無事故を続けていれば等級が上がり保険料も安くなります。
ただ、せっかくコツコツ上げてきた等級も自動車保険の更新を忘れてしまうと、6等級からのスタートになってしまいます。自動更新をつけていればいいですが、それでも保険料が引き落としにならないと猶予期間が過ぎてしまうこともあります。
ですので、まずは自分でも満期日を覚えておくのはもちろん、それを機に保険をしっかり見直してみる気持ちでいるといいでしょう。