プロの営業から学ぶ!自動車保険の更新時に保険料を下げる9つの対策
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自動車保険の任意保険の更新時に、保険料を下げる方法は数多くあります。知らずに毎回なんとなく契約を継続しているのはもったいありません。今回は現役営業マンの実践術として、負担減に繋がる効果的な9つの対策をご紹介しましょう。
また、保険料が安い優良な自動車保険会社への乗りかえや、新規で任意保険への加入を検討している方もいるでしょう。
そのような方のため、完全無料で効率的に最安値の良い自動車保険会社の見つけ方についても解説します。
自動車保険の保険料は基本的に下がる仕組み
ご存じない方もいるかもしれませんが、とくに何事も起こらなければ任意保険の保険料は基本的に下がるようになっているのです。更新で保険料が上がるのは、以下の中に当てはまる点がある場合に限られるといって良いでしょう。
- 事故を起こした
- 契約内容・補償内容を変更した
- 車両料率クラスが上がった
- 保険会社が独自に値上げを決行した
あとはこのあと述べる等級が上がることによる保険料の割引率アップや、車両の時価の下落による保険料の低下によって下がる仕組みです。年間保険料が0円になるまで下がり続けるわけではありませんが、万単位での違いは出ます。
等級が上がることで保険料が下がる(ダウン)
等級は1~20まであり、保険料の割引率が一番高いのは20、低いのは1です。はじめは6等級で、1年間無事故であれば1等級上がり、保険料が下がるシステムになっています。
最低の1は保険料が高額なだけでなく、加入を拒否する自動車保険会社もあるほどです。なお、ノンフリート等級制度を導入している保険会社間であれば、自動車保険の乗りかえ時に等級を引き継ぐことができます。
別の安い自動車保険会社と契約したいけれど、等級が6から出直しになるということはないため安心しましょう。
車両の時価が下がると保険料も下がる(車両保険)
車両の時価は普通、年数の経過に伴い下がるものです。したがって、同一の自動車を使い続けていれば、保険料も下がっていきます。
安くなっていくのは大歓迎という方もいるでしょうが、連動して補償金額の上限額も下がる点に注意しなければいけません。
たとえば、事故での車の修理費用を補償する車両保険は車種・型式と時価に基づき補償金額の上限が設定されます。時価の低下で補償金額が下がると、車の損傷が激しく補償金額をオーバーする場合、足が出た分は自分で負担しなければいけません。
保険内容を見直してさらに保険料を下げる9つの方法
等級アップや車両の時価が下がることで保険料が下がるのは、自分で何もしなくても生じます。ただ、ほかにも自発的に行動を起こすことによって、保険料が下がる方法が数多くあります。現役営業マンの実践術として、9種類ピックアップしました。
1.長期契約化で事故後の保険料アップを回避
事故の当事者にはいつなるか、それは誰にもわかりません。何かの拍子に事故を起こして保険を使えば、1年契約の任意保険では等級が3か1下がるため、翌年の保険料が高くなってしまいます。
これを回避できるのが長期契約化で、以下のメリットを享受することが可能です。
- 事故で保険を利用しても翌年の保険料は高くならない
- 契約期間中の保険料は不動
- 契約期間中に免許が青になっても契約時にゴールドであればずっとゴールド免許割引適用
なお、一括払いの長期契約では、一度にまとまった金額が出ていくことになります。
契約期間満了前の解約では、残りの期間分の支払い保険料が全額戻ってこないケースがある点にも注意が必要といえるでしょう。
2.運転者の年齢条件や範囲、限定条件を見直す
誰でも運転できる任意保険の契約内容にしておくのは、はっきりいって損です。運転する方が限られているのであれば、運転者の範囲や年齢条件を見直し、限定しましょう。まず、運転者の範囲は次の中から選択できます。
- 記名被保険者限定
- 記名被保険者とその配偶者限定
- 家族限定
上から順に割引率が高く設定されています。運転者が限定される分、事故の危険性が下がるという理由で、保険料が抑えられるのです。次に年齢条件ですが、自動車保険会社によって多少の違いはあるものの、以下の中から選択できます。
- 35歳以上
- 30歳以上
- 26歳以上
- 21歳以上
年齢条件も上から順に割引率が高いです。年齢が高いほど運転歴が長いということで、事故を起こすリスクが高いと判断され、保険料が下がる仕組みとなっています。現状で限定なしになっている方は、限定ありにして費用負担を軽くしましょう。
3.車両保険を外す・契約タイプや免責金額を見直す(エコノミー)
保険料に非常に大きな影響を及ぼすのが車両保険です。付帯させている場合とさせていない場合とでは、年間保険料が数万円単位で違ってくるケースも珍しくありません。したがって、見直さない手はありません。
事故を起こしたときの修理費用はすべて自分で出す、大破したら廃車にして乗りかえるということであれば車両保険を付けないのも良いです。
ただ、無補償は不安ということであれば、契約タイプを車対車+Aか車対車に変更すれば、ある程度の補償を確保しつつ保険料が安くできます。
そのほか、事故での修理費用は全額またはある程度は自分で出すということであれば、免責金額を高く設定するのが良いでしょう。免責金額は低いと自動車保険会社が修理費用を補償するため保険料が割高になってしまうためです。
4.運転者や同乗者への補償を見直す(搭乗者傷害など)
搭乗者傷害保険と人身傷害補償保険を両方付帯させるのではなく、搭乗者傷害保険を抜くのも、保険料が下がる方法のひとつです。人身傷害補償保険が付いていれば、必要最低限の補償は受けられます。
人身傷害は示談前に事故の過失割合とは無関係に、生じた損害分が補償されるものです。さらに人身傷害補償保険自体も、補償内容を見直せば保険料を安くすることが可能です。
契約車に乗っているときの事故だけに補償を限定し、歩いているときや自転車に乗っているときの事故の補償を抜くと、保険料が下がります。
車両保険を抜く場合のように大きな節約効果は期待できず、良くて数千円というレベルではあります。それでも、年間保険料をできるだけ安くしたい、不要な補償と感じるのであれば、放置せずに外すのが得策といえるでしょう。
5.自分に合った割引制度を活用する
たいていの自動車保険会社では、独自の割引制度が用意されています。適用の条件や割引率をチェックして、利用できるものがあれば利用しましょう。一般によく知られている割引制度としては、次のような種類があげられます。
- 記名被保険者がゴールド免許で適用されるゴールド免許割引
- ネットからの契約申し込みで適用されるインターネット割引
- 保険開始日の一定期間以上前の契約で適用される早期契約割引
- 契約車が新車での契約で適用される新車割引
- 2台目以降の車の契約で適用されるセカンドカー割引
- 環境配慮型の車での契約で適用されるエコカー割引
- 保険証券の発行省略で適用される証券不発行割引
なお、たとえば何をもって新車やエコカーなのかなど、その定義に関しては割引制度を取り扱っている自動車保険会社別に違いがあります。
6.使用目的や年間走行距離を見直す
まず、使用目的についてですが、車に乗る頻度が高い順に業務、通勤・通学、日常・レジャーの3つの中から設定する形になるのが普通です。使用頻度が高いほど事故のリスクも高いという判断で、保険料は割高になります。
次に年間走行距離についてですが、5,000km以下、10,000km以下、15,000km以下などから選択可能となっている自動車保険会社があります。長距離であるほど事故のリスクが高くなるのを理由に、保険料は高く設定される形になっているのです。
使用頻度や年間走行距離が短いのであれば、適切な形に設定して保険料の節約効果を狙いましょう。ただ、設定より多く乗ってしまうと必要なときに補償を受けられなくなるリスクがあるため、実態に合った設定にすることが大切です。
7.無駄な特約に加入していないか見直す(重複防止)
自分だけでなく、家族も任意保険に加入している場合には、誰かがすでに付帯させている特約の種類によっては、保険料の無駄が発生してしまいます。とくに重複しがちなのは、以下の種類の特約です。
- 弁護士費用特約
- ファミリーバイク特約
- 個人賠償責任特約
これらの特約は、家族の中の誰かが加入していれば、契約者とその家族が補償を受けることができます。
保険料を抑えるには、すでに誰かが入っているのに付帯させてしまわないよう、気をつけなければいけません。
また、自動車保険以外にまで目を向けてみたほうが良いです。たとえば個人賠償責任特約と内容が変わらない補償は、火災保険などに付いている場合があります。別の種類の保険に付帯してあれば、自動車保険側の特約は外してしまってかまいません。
8.等級の引継ぎ・継承を行う
ノンフリート等級制度を導入している自動車保険会社同士であれば、等級の引継ぎが可能というのは、すでに述べたとおりです。ほかにも、等級は家族のあいだで継承することができ、保険料を下げるために大きく貢献してくれます。
車を新しく買ったとき、家族の誰かからより割引率の面で有利な等級を受け継ぐことができるのです。ただ、家族の範囲については注意しなければいけません。以下の方だけが等級の継承を認められています。
- 同居している親族
- 別居の未婚子
任意保険の新規加入時の等級は6ですが、最高等級の20と比較すると、年間保険料は10万円以上の差額になります。自分の両親などが等級を渡してくれるということであれば、受け継がない手はないといえるでしょう。
9.自動車保険会社を変更・比較見直しを行う
大きく保険料が下がる効果が期待できるのが、自動車保険会社自体の見直しです。同じ車種・型式や補償内容、等級での契約でも高い自動車保険会社と安い自動車保険会社では、年間保険料が万単位で違います。
一般に代理店型と比較して通販型・ダイレクト型が割安です。割引制度にまで注目してみれば、有利な自動車保険会社に変更することによって、より保険料は下がるのです。
この点を含めて各社を比較してみて、好条件なところの任意保険に加入するのも良いでしょう。
ただ、すでに長期契約にしていて、いま解約すると返戻金の関係で不利になってしまうなどの特別な事情がある方もいるかもしれません。しかしそのようなことでも限り、自動車保険会社の見直しにデメリットはありません。
保険料が安く良い保険会社を見つける方法(一括見積もり)
保険料の負担が軽い優良な自動車保険会社に変更する際、見積もりを取得します。複数社を比較するとより安いのがどこかわかるため、できるだけ多くの会社に請求したほうが良いです。ただ、各社に個別に請求するのは時間も手間もかかって大変でしょう。
それが楽にできてしまうのが、一括見積もりです。ネット上にあるサイトから一度だけ申請すれば、そのサイトに登録している大手保険会社などにまとめて見積もり請求できます。利用は無料、見積もり請求後の契約はしてもしなくてもかまいません。
請求の申請時に提供する情報も、与えて困るようなものではないです。車種・型式、希望の補償内容など程度のものと思っておきましょう。申請後は提示された各社の見積もり内容を比較し、一番好条件な自動車保険会社との契約を検討すれば良いだけです。
まとめ
保険に頼って等級を落とさないよう、事故に注意しつつ、毎年の等級アップで保険料を安くしていくのは節約のキホンのキです。それに加えて、契約内容の無駄を探り、過不足のない状態にするのが賢く保険料を安くするポイントといえます。
そして一括見積もりサービスを利用して、より安く良い自動車保険会社の任意保険に加入すればバッチリです。実際にやってみると、かなりの保険料が抑えられるのを実感できるでしょう。
なお、一度今回ご紹介した内容をもとに自動車保険の見直しをしたあとも、定期的により有利な条件にならないか、見直しをすることをおすすめします。
目安として1年に1回のペースで見直しをしてみれば、損をしているのに気づかないまま過ごす失敗は防げるはずです。