軽自動車の任意保険料の相場が全てわかる【等級・年齢・車種・損保別】
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軽自動車の任意保険の保険料の相場はどれくらいなのか。維持費節約のためにも知っておきたい人も多いでしょう。
この記事では軽自動車の保険料の平均相場を等級、年齢、車種など様々なカテゴリーから見ていきたいと思いますが、自動車保険の相場は参考にしにくいものだ、と頭の片隅に入れておいてください。
なぜなら、保険料を算出するとき、等級一つ違うだけでも金額が変動しますし、自動車保険会社によっても3万、4万円の開きがあるからです。つまり、平均相場はない、とも言えるので、個人の設定による現実的な見積もりを知ることが大切です。
保険料を節約したいという人は平均相場をチェックしたのち、無料でできる自動車保険一括見積もりで試算してみてください。今の保険料は損してる!と感じるような、驚くほど安い保険を見つけることができるでしょう。
【車種別】軽自動車による任意保険の平均相場を比較
最初に、車種別による年間保険料の相場を見てみましょう。
「車種」ごとでどれほど保険料に違いがあるのかということですが、どの軽自動車でも、同条件の設定、同じ保険会社で見積もった場合、保険料は「同額」になります(多少の差が出ることもありますが、著しい差はありません)。
車種 | 車両保険あり | 車両保険なし |
---|---|---|
スズキ『ワゴンR』 | 60,700円 | 26,300円 |
ダイハツ『タント』 | 60,700円 | 26,300円 |
ニッサン『モコ』 | 60,700円 | 26,300円 |
【条件設定】
年齢:26歳以上 年間走行距離:3000㎞ 運転者限定:本人限定
対人賠償:無制限 対物賠償:無制限
車両保険:あり 等級:10等級 免許の色:ブルー
運転者の年齢制限:26歳以上
つまり軽自動車の場合、保険料を決定するときに車種は関わりがないということです(2020年以降から車種による保険料の違いができます。詳しくは後述)。
これは普通車の保険料で計算材料とされる「型式別料率クラス」というものがないからです。型式別料率クラスとは「車種ごとの事故実績」によって評価付けする制度です。それが「対人賠償」「対物賠償」「傷害(人身傷害・搭乗者傷害)」「車両保険」の4項目の算出に関わっています。
例えば、ある年、E11という型式のニッサン『ノート』が日本中で交通事故や盗難などを多発させたとします。すると翌年、自分がいくら無事故だったとしても、その車種に乗っていたなら保険料は値上がりしてしまいます。
軽自動車には「型式別料率クラス」がないので、車種が保険料に影響しません。そのため、最安値の自動車保険会社を探すのが節約の近道ということです。
【追記】2020年から軽自動車も型式別料率クラスが導入
2020年1月から軽自動車も型式別料率クラスが導入されることになりました。先述の通り、毎年の「型式ごとの事故実績」が保険料に影響を与えます。
評価項目は「対人賠償」「対物賠償」「傷害(人身傷害・搭乗者傷害)」「車両保険」の4項目で、軽自動車の場合、それぞれを1~3の3クラスによって評価します。その数値が高いほど保険料は割高になる仕組みです。
これまでとは違って車種で保険料が大きく変わってくるので注意しましょう。
【自動車保険会社別】軽自動車の任意保険の年間保険料ランキング
軽自動車に乗る全ての人に共通した保険料の節約術は「自動車保険会社を乗り替える」ことです。
【条件設定】
年齢:26歳以上 年間走行距離:3000㎞ 運転者限定:本人限定
対人賠償:無制限 対物賠償:無制限 人身傷害:3,000万円
車両保険:あり 等級:10等級 免許の色:ブルー
運転者の年齢制限:26歳以上
弁護士費用等特約など
保険会社名 | 保険料の概算 |
---|---|
アクサ損害保険(アクサダイレクト) | 約58,000円 |
SBI損害保険 | 約60,000円 |
チューリッヒ保険 | 約60,000円 |
イーデザイン損害保険 | 約61,000円 |
セゾン自動車火災保険 | 約62,000円 |
ソニー損害保険 | 約62,000円 |
三井ダイレクト損害保険 | 約65,000円 |
東京海上日動火災保険 | 約72,000円 |
AIG損害保険 | 約73,000円 |
日新火災海上保険 | 約73,000円 |
損保ジャパン日本興亜 | 約75,000円 |
三井住友海上火災保険 | 約75,000円 |
あいおいニッセイ同和損害保険 | 約77,000円 |
共栄火災海上保険 | 約78,000円 |
楽天損害保険 | 約78,000円 |
セコム損害保険 | 約80,000円 |
富士火災海上 | 約85,000円 |
全労済 | 約87,000円 |
JA共済 | 約88,000円 |
この試算はほぼ同条件での見積もり結果ですが、最安値約58,000円、最高値約88,000円と3万円ほどの大きな差額があります。保険会社の選び方で、月々の支払額、ひいては3年後、10年後の出費額は雲泥の差です。
最安値の保険会社を選び、なおかつ、車両保険を外すなど保険プランを調整すればさらに節約することも可能です。また、現在の保険料を払うのであればより充実した補償内容にすることだってできるでしょう。
この表に関して注意してもらいたいのが、どこの自動車保険会社が最安値なのかは個人によって違います。そのため、かならず自動車保険一括見積もりで、比較検討してください。
節約したいなら代理店型からダイレクト型(通販型)の自動車保険に
現在、代理店型の保険に加入しているなら、ダイレクト型の自動車保険に切り替えることをおすすめします。
- 代理店型=店舗で担当者と対面する契約
- ダイレクト型(通販型)=ネットや電話で契約
代理店型は店舗を置く一般的な運営方法ですが、自分と保険会社の間に代理店を挟むため、そのコスト分も保険料に含まれて値上がりしてしまいます。
ダイレクト型は自分と直接に保険会社と契約を結ぶため、代理店型と比べて圧倒的なほど保険料が安くなります。
【ダイレクト型】
アクサダイレクト、チューリッヒ、三井ダイレクト損保など【代理店型】
東京海上日動、AGI損保、三井住友海上など
上の表でいえば、価格の安い上位の保険会社は全てダイレクト型が占めています。
ダイレクト型はいざという事故のときに不安をいう人もいますが、テレビCMでもお馴染みのダイレクト型保険はサポート面でもかなり充実しており、よっぽど信頼できる代理店と契約を結んでいない限り、ダイレクト型でも十分に頼りになります。
【等級別】軽自動車による任意保険の保険料平均相場
自動車保険会社の選び方が保険料の損得を大きく左右すると説明しましたが、「等級」についてもその影響力はかなり強いです。
「等級(ノンフリート等級)」とは事故歴に応じて保険料を割引ないし割増する仕組みです。1等級~20等級まであり、数字が高くなるほど保険料の割引率が高くなります。
初めて自動車保険に加入すると「6等級」からスタートします。1年間無事故であれば次の年に1等級上がります。
以下は一部抜粋した等級ごとの割引率です。
等級 | 無事故の割引率 | 事故ありの割引率 |
---|---|---|
20等級 | 63% | 44% |
15等級 | 51% | 33% |
10等級 | 45% | 23% |
6等級 | 19% | 19% |
3等級 | ※割増12% | ※割増12% |
現在の等級が、前年無事故で等級アップした人は左の割引率を、事故によって等級ダウンした人は右の割引率を参考にしてください。
このように同じ等級でも、ダウンした場合とアップした場合では割引率が違うので注意しましょう。
あとで示す等級別の相場表はアップした場合の「無事故の割引率」を条件とした概算です。ダウンした人はそれよりも少し保険料が高くなると捉えて参考に使ってください。
では、等級による保険料の相場を見てみましょう。
軽自動車の自動車保険【等級】による保険料シミュレーション
それでは等級ごとの保険料のシミュレーションを見ていきましょう。以下が条件設定とします。
【条件設定】
年齢:26歳以上 年間走行距離:3000㎞ 運転者限定:本人限定
対人賠償:無制限 対物賠償:無制限
車両保険:あり 等級:10等級 免許の色:ブルー
運転者の年齢制限:26歳以上
等級 | 車両保険あり | 車両保険なし |
---|---|---|
20等級 | 39,400円 | 17,100円 |
19等級 | 39,400円 | 17,100円 |
18等級 | 41,400円 | 18,000円 |
17等級 | 43,500円 | 18,900円 |
16等級 | 44,500円 | 19,300円 |
15等級 | 46,500円 | 20,200円 |
14等級 | 48,000円 | 20,800円 |
13等級 | 51,100円 | 22,200円 |
12等級 | 53,100円 | 23,000円 |
11等級 | 56,700円 | 24,600円 |
10等級 | 60,700円 | 26,300円 |
9等級 | 63,300円 | 27,400円 |
8等級 | 69,900円 | 30,300円 |
7等級 | 71,900円 | 31,200円 |
6等級 | 80,000円 | 34,700円 |
5等級 | 86,100円 | 37,300円 |
4等級 | 93,000円 | 41,000円 |
この結果は簡略化した計算で、現実の見積もりとは大きくかけ離れている可能性もあります。必ず一括見積もりで試算して、具体的な金額を出してみてください。
もし「車両保険なし」にすれば、20代で等級が低い人でもさほど保険料の高さを感じにくいかもしれませんが、「車両保険あり」にすると金額も大幅に増えてしまいます。節約したい人はこの辺りの設定で悩むのではないでしょうか。
車両保険による保険料の差は大きいけど、車両保険は必要か?
車両保険は、契約している車が損害を受けた場合、その修理費用などを補償してくれる保険です。他の車との接触事故だけでなく、当て逃げ、盗難、電柱へ衝突するような自損事故、台風での損害など、様々な場面でカバーしてくれます。
補償してくれる金額は、お持ちの車の時価相当額(今の価値)で設定されるため、例えば10年経過した車の場合などでは、いくら修理費が高くついても、車両保険の補償額は微々たるほどにしか支払われないこともあります。
そうなれば毎月支払っている車両保険ありの保険料はかなり損をしてしまいます。つまり、保険料のコストと補償のバランスがとれるかどうかが、車両保険の必要性のひとつの判断基準となります。
軽自動車でも新車であれば車両保険に加入した方がいい
軽自動車も新車の場合には車両保険に加入した方がいいでしょう。
軽自動車は車体が弱く、事故の際に修理不可でローンだけが残ってしまう可能性が普通車と比べて高くなります。想像以上に修理費が高くなってしまうケースも多いです。
おすすめなのは車両保険のプランは免責を「5‐10万円」「10‐10万円」など高めに設定し、
- 新車1年目~3年目は「一般型」タイプ
- 新車4年目~5年目は「エコノミー型車両保険(車対車+限定A)」タイプor加入を外す
- 新車6年目~7年目は基本、加入を外す
といった判断です。
もちろん個人の状況で、新車6年目、7年目でもローン事情などの理由から外さない方がいい場合もあります。
車両保険に加入する人は車両保険のタイプや免責の変更、自動車保険会社の乗り換えでコストカットしましょう。
「等級が低い」「1等級ダウンした」「3等級ダウンした」場合の節約方法
まだ若い人だと、いくら無事故で数年乗っていても、等級はそれほど高くないので、保険料の高さに困ってしまいやすいです。また、事故を起こした人で等級ダウンした人も、保険料が上がるのは悩ましいところです。
節約術としてよく耳にするのが、車両保険を外すなどの「補償範囲の見直し」や、運転者の年齢制限などの「条件の変更」などですが、そういう対策をすでにしている人も多いはずです。
誰もができて、そして誰にでも有効な節約方法は先にも触れたように「自動車保険会社を変える」というものです。とくに事故して等級が下がった人はかならず、自動車保険の見直しが必要です。
【年代別】軽自動車の任意保険の保険料の目安
最後に年代別での軽自動車の保険料相場を見ておきましょう。
ご存知のように、運転経験の浅い若者のほうが事故を発生させる可能性が高いとされるため、年齢が低いほど、保険料は高く設定される傾向にあります。
【条件設定】
年齢:「21歳~」「26歳~」「30歳~」「40歳~」 年間走行距離:3000㎞
運転者限定:限定なし
対人賠償:無制限 対物賠償:無制限
車両保険:ありorなし 等級:10等級 免許の色:ブルー
運転者の年齢制限:「21歳以上」「26歳以上」「30歳以上」「35歳以上」
年代 | 車両保険あり | 車両保険なし |
---|---|---|
21歳~ | 110,300円 | 47,800円 |
26歳~ | 66,500円 | 28,800円 |
30歳~ | 63,600円 | 27,600円 |
40歳~ | 42,800円 | 19,500円 |
40代50代にかけて保険料が格安になるので、今の保険料が高く感じた人は無駄な保険料を支払っている可能性もあります。
上の表では保険内容の「年齢条件」を各年代に合わせて限定しています。年齢条件とは補償する運転者の範囲を年齢によって限定することで割引できる仕組みであり、「21歳以上」「26歳以上」「30歳以上」「35歳以上」といった選択ができます。
こういう細かな条件を調整することでも節約につながります。すでに26歳であるのに、年齢条件を以前のまま「21歳以上」にしているといった状況であれば損してしまうので、保険の見直しチェックはしておきましょう。
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今の保険料よりも3万、4万円ほど安い見積もり結果が出た!ということもざらにある話です。自動車保険のプラン変更や節約を考えている人は絶対に満足すること間違いなしと保証できますよ!
まとめ
今回は軽自動車の自動車保険の平均相場を以下のような分類で紹介しました。
- 車種別
- 自動車保険会社別
- 等級別
- 年代別
軽自動車は普通車と違って「型式別料率クラス」がないので、車種が保険料に影響しません(軽自動車も、2020年1月1日までに「型式別料率クラス」が導入予定)。
しかし、年齢条件や等級など少し条件の違いでも保険料は大幅に変動することもあります。とくに自動車保険会社によって数万円単位で保険料が異なります。
そのため、ご自身の状況に合った現実的な見積もりを調べ、そのうえで自動車保険会社をどこにするか、補償内容をどのように調整するかを考え、節約しつつも役立つ保険を作りましょう。