自動車保険を中途解約したら保険料はどうなる?解約で損しない裏技!
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事情により自動車に乗らなくなった人は、加入している自動車保険を解約するのではないでしょうか。解約すること自体は契約者の自由かもしれませんが、場合によっては損をしてしまう場合もあるため注意した方が良いでしょう。
解約の手続きそのものに問題がなかったとしても、契約者にとって不利に働くこともあるのです。支払い続けていた保険料の金額が安い場合もあり、保険会社によってはまったく返金されない可能性もあるかもしれません。
自動車保険を中途解約したら保険料はどうなる?半分以上返金されない
加入している自動車保険を満期前に解約することを、中途解約と言います。中途解約の理由は人それぞれですが、以下のようなものがあるでしょう。
- 仕事の都合で海外で生活することになった
- 事故を起こしてしまい自動車を廃車にすることになった
- 経済的な事情により自動車を手放すことになった
上記のような事情により、自動車を運転する機会がなくなることがあるかもしれません。中途解約後の保険料についてですが、たとえば契約から半年程度しか経過していないのであれば半分は返金されると考える人もいるでしょう。
保険会社ごとに対応が異なる場合もあるため一概には言えないものの、保険料が半分以上返金されることはほとんどないと言われています。
保険料は返金!解約返戻金を忘れず受け取る
自動車保険の保険料を一括で支払っている契約者は、残りの契約期間に応じて解約返戻金を受け取ることができるでしょう。解約返戻金とは途中解約後に自分の元に戻ってくるお金のことで、忘れずに受け取るようにしてください。
すべての契約者が必ず受け取れるわけではなく、以下の場合は受け取れない可能性もあるため要注意です。
- 申請のために必要な手続きの内容に不備がある
- 申請のタイミングが不適切である
解約返戻金を確実に受け取るためには、契約している保険会社や代理店に相談すると良いでしょう。そして解約返戻金は既に経過している期間の保険料を算出し、その金額と既に支払っている保険料を差し引いた差額となります。
解約返戻金は「短期率」を用いて計算される
短期率とはもしもその保険期間の保険があるとしたら、保険料を年間保険料の何パーセントにするかを決めるためのものです。たとえば半年間の保険があるとして、保険料が1年契約の70パーセントになるなどの場合です。
保険会社は短期率を用いて解約返戻金の計算を行いますが、たとえば上記の場合で年間保険料が10万円である契約者を例にしてみましょう。短期率である70パーセントとは、支払った保険料から差し引かれる割合を意味します。
10万円の70パーセントは7万円であるため、年間保険料の10万円から7万円が差し引かれます。つまり契約者に戻ってくる金額は、3万円となります。金額に不満を感じる場合、短期率は契約者にとって不利なものと言えるでしょう。
各保険会社の計算方式(一覧表)
保険会社名 | 中途解約した場合の払戻金の計算方法 |
---|---|
チューリッヒ | 短期率で計算 |
アクサ損保 | 短期率で計算 |
アメリカンホーム | 短期率で計算 |
ソニー損保 | 短期率で計算 |
イーデザイン損保 | 短期率で計算 |
三井ダイレクト | 短期率で計算 |
そんぽ24 | 月割で返金 |
SBI損保 | 短期率で計算 |
セゾン(おとなの自動車保険) | 月割で返金 |
解約返戻金を受け取るまでの解約手続きの流れ
自動車保険の解約手続きは、簡単な電話やメールだけではできないでしょう。保険会社ごとに手続きの内容が異なる場合もありますが、解約手続きの流れは以下の通りとなるでしょう。
- 中途解約の手続きを行う日時を決める
- 保険会社や代理店に連絡して解約する意思を伝える
- 手続きの手順やいつごろ返金されるかなどについてヒアリングを行う
- 保険会社から手続きに必要な書類が送付される
- 書類の必要事項に記入をして保険証券と一緒に返送する
- 書類がチェックされ不備がなければ受理される
- 指定の銀行口座に返金される
事務処理の進行状況は保険会社ごとに異なるため、解約返戻金を受け取ることができる正確な日時はわからない場合もあるでしょう。
解約返戻金を受け取るために必要な書類
解約手続きを行うためには、以下に挙げる書類が必要になる場合もあります。
- 保険証券
- 解約申し込み書
- 契約内容変更依頼書
- 自賠責保険証明書
- 一時抹消登録証明書
- 登録識別情報等通知書
- 自動車重量税還付申請書付表1
- 輸出抹消仮登録証明書
- 輸出予定届出証明書
- 解除事由証明書
- 抹消記録がある登録事項等証明書
上記の書類を発行するためには、以下の施設を利用してください。
- 運輸支局
- 運輸管理部
- 自動車検査登録事務所
手続きのために上記の書類がすべて必要になるわけではなく、いずれかがあれば解約できる場合もあります。また保険証券を紛失してしまった場合、証券紛失届に押印をすればない状態でも解約ができることもあるでしょう。
自動車保険の解約・乗り換えで保険料を損しないポイント
解約や乗り換えはただ行えば良いわけではなく、保険料を安く抑えたいのであれば以下にまとめるポイントを意識すると良いでしょう。特に自動車保険の解約のタイミングは慎重に考えて、保険料を節約することをおすすめします。
解約・乗り換えは満期まで待つべきか考える
中途解約をしてしまうと、以下のようなデメリットがあるでしょう。
- 書類の手続きで手間がかかってしまう
- 今までの等級がリセットされてしまう
特に等級がリセットされてしまうことで、保険料において損をしてしまうでしょう。自動車保険にはノンフリート等級制度が適用されており、無事故で保険を使わずに1年間契約していれば等級が上がり保険料が割引されるのです。
契約期間が残りわずかである場合、満期まで待ち等級が上がってから解約して乗り換えた方が良いでしょう。ただし解約や乗り換えのためには手続きが必要なため、今現在の保険料と大差なければ無理に解約することはないでしょう。
保険会社や代理店に相談すれば、満期まで待った方が良い場合は教えてもらえるかもしれません。
自動車保険解約に違約金は発生しない
違約金が発生するのではと考えて解約を行おうとしない人もいるかもしれませんが、基本的には発生しないため安心してください。ただし分割払いで契約している場合、未払い分があれば保険会社から請求されるでしょう。
解約の手続きの際に保険会社がチェックを行い、未払い分があれば手続きができないかもしれません。未払い分があったとしてもその後手続きが絶対にできないわけではなく、支払いに応じれば問題ないのではないでしょうか。
損しないために!一括見積もりサイトで保険料比較が必須
インターネット環境が整っている人は、一括見積もりサイトを利用することをおすすめします。保険料が少しでも安い保険会社をチェックしたい場合、いちいち保険会社の公式サイトや資料をチェックしていては時間がかかるでしょう。
一括見積もりサイトの利用には、以下のようなメリットが期待できます。
- 無料で利用できる
- 必要な情報を入力するだけで良い
- 複数の保険会社の保険料を一度にチェックできる
- 自動車保険の相場をチェックできる
- 保険会社からのしつこい営業がない
保険料が高く支払いに苦しんでいるのであれば、是非とも利用してみてください。自分に合う保険会社を見つけて乗り換えれば、保険料が数万円程度安くなることもあるでしょう。
まとめ
自動車保険を中途解約しても違約金は発生しませんが、乗り換え後の保険料が高くなってしまう場合もあります。等級は基本的に6等級から始まるため、それよりも上であれば解約と乗り換えのタイミングをよく考えてみましょう。
もしも新しい保険会社に乗り換える場合、できるだけ空白期間を作らないことをおすすめします。手続きを行わずにそのまま放置するとせっかくの保険料が割増される場合もあるため、なるべく早めに準備を行うと良いでしょう。
解約返戻金を計算して金額に不満があれば、ファイナンシャルプランナーに相談してみてはいかがでしょうか。相談することで手続きの適切なタイミングを理解すれば、受け取れる金額が高くなる可能性もあります。