30代前半の自動車保険の相場とは?見直し方法とおすすめの見積もりも
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30代になると、自動車保険は20代と比較して格段に割安になります。
とはいえ、現在の契約する自動車保険が他の会社よりも安いのか、補償内容は過不足ないかなど気になるところです。損な支払いをしている可能性もあるので、保険の見直しは必要です。
チェックしておきたい保険ポイント |
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1.車両保険(加入の有無、タイプ、免責金額) |
2.年齢条件や使用目的 |
3.家族の等級を引継げないか |
4.代理店型・ダイレクト型 |
これは代表的な見直し項目ですので、ほかにも手を加えることで節約につながる保険内容はあります。
本文で詳しく解説しますが、最も手っ取り早く、効果的に節約し、なおかつ補償を充実させようと思えば、代理店型からダイレクト型保険へと切り替えることです。
一度、各保険会社の補償内容と見積額が比較できる自動車保険一括見積もりで調べてみましょう。
一括見積もりなら保険内容の変更前後でどれほど保険料に差が出るのか試算することもできるのでおすすめです。
30~34歳の自動車保険の目安
30代前半の自動車保険料は年齢条件も1ランクアップすることもあり、保険料がより割安に感じられる時期でもあります。
ただし30歳以上補償を設定している損害保険会社はそれほど多くはなく、基本的には26歳以上補償となっているため、保険料がとても安くなったと感じることはあまりないかもしれません。
自動車保険の中には30歳以上補償を設定しているものもあるので、年齢条件をより細かく設定している自動車保険に乗り換えることで、保険料を節約することもできるでしょう。
例えば距離別保険料の設定をしている老舗であるソニー損保は30歳で一区切りしているため、より保険料を節約できます。保険料の目安は次の通りです。
小型車(ヴィッツ、フィット等) | |
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車両保険あり | 58000円~99000円 |
車両保険なし | 30000円~55000円 |
等級でどれくらい変わるの?最大で割引率は63%
30代前半の自動車保険料を算定する際に考えたいのがノンフリート等級です。ノンフリート等級とは10台以下の自動車を保有する個人に対して適用される等級制度です。
自動車保険は契約者同士が保険料を負担しあう相互扶助の概念に基づいて運営されているので、公平性を保つために交通事故を起こしやすい人は保険料が高く、反対に起こす割合が低い人は保険料を割安にしています。
ノンフリート等級には1等級から20等級までの段階があり、最も割引率が高いのが20等級で、割引率は63%にもなります。逆に1等級は割増しになり、52%の割増率が適用されます。
自動車保険の保険料が高いと感じている場合、現時点で何等級に当たるのかをまずはチェックすることが大切です。
30代の年齢条件と年齢料率区分
自動車保険はリスク細分型と呼ばれる方式を採用することで、保険料を割安にすることができるようになっています。その一つが年齢条件です。
年齢条件とは、一定の年齢以下の補償を適用させないことで、保険料を割安にする制度のことです。保険証券を見てみると、今あなたが契約している自動車保険の年齢条件がすぐにわかるようになっています。
30代前半の場合、年齢条件が35歳以上補償になっているケースが多いです。もし保険料をさらに割安にしたいと考えている場合は、30歳以上補償を採用(ソニー損保など)している自動車保険を選択することをお勧めします。
また、年齢料率区分という制度があり、年齢に応じて保険料が割り引かれるものです。こちらも年齢条件に比例するので、基本的には26歳以上補償の割引率が適用されます。
年齢条件による保険料の差と注意点
30代前半の自動車保険は、20代と比較すると保険料がかなり割安になる時期でもあります。年齢を重ねるうちに保険料が割安になっていくのは歓迎できるはずです。
しかしながら年齢条件には一定の幅があり、いわゆる過渡期にある年齢の場合、年齢条件による割引率の恩恵が受けにくいという難点があります。
例えば一般的な自動車保険の年齢条件について考えてみると、以下の区分で設定されているケースがほとんどを占めています。
- 全年齢補償
- 21歳以上補償
- 26歳以上補償
- 35歳以上補償
26歳から35歳までは9年もの開きがあるため、他の年齢区分と比較すると30代前半の方はあまり割安感がないのが実情です。
ここで気になるのが割引率ですが、注意点として割引率は損害保険会社によって異なります。自動車保険を比較して検討することが必要なのは、この割引率に理由があるのです。代表的な自動車保険の割引率は以下の通りです。
35歳以上補償 | |
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東京海上日動 | 73% |
あいおいニッセイ同和損保 | 73% |
ソニー損保 | 75% |
26歳以上補償 | |
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東京海上日動 | 71% |
あいおいニッセイ同和損保 | 69% |
ソニー損保 | 73% |
30代の自動車保険を安く節約する方法
30代前半の自動車保険料は、30代後半と比較すると割引制度が適用されにくいのが実情です。そこで割引サービスを徹底的に活用して保険料を下げる工夫が必要になります。
割引サービスは損害保険によって異なりますので、各社に共通する割引制度を優先して考慮し、その後あなたが契約している自動車保険の割引制度をさらに活用することで、保険料をより安くすることができるでしょう。
【ポイント1】セカンドカー割引を利用する
30代前半の自動車保険を割安にするのにお勧めの方法の一つがセカンドカー割引の活用です。セカンドカー割引とは、自動車保険の契約者が2台目の自動車を保有する場合に適用される割引制度で、上手に活用することで、保険料を抑えることが可能です。
セカンドカー割引の条件は、2台目の車を所有する場合、2台目の等級が7等級からスタートできるようになっており、損害保険会社各社が導入している割引制度です。
条件は保険契約者の等級が11等級以上であることです。もし11等級に該当する自動車保険契約を家族の誰かが持っているとすれば、この割引を活用することで、あなたの自動車保険をぐっと安くできるようになります。
6等級から7等級へ1等級アップするだけでも割引率が20%近く変わってきます。わずか1等級の違いですが、6等級と7等級との割引率の差が大きいため保険料の違いが明確になるのです。
【ポイント2】ゴールド免許割引
30代前半の自動車保険をもっと割安にするために活用したいのがゴールド免許割引です。ゴールド免許とは5年間無事故無違反の優良運転者に交付される免許証のことです。
5年間無事故無違反という高いハードルがありますが、保険料が大幅に割安になります。
割引率は保険会社によって差異がありますが、平均すると20%前後の割引率です。安全運転を心がけることで、年間2割も保険料がお得になるわけですから、できれば適用させたいものでしょう。
30代前半でゴールド免許を取得する場合、少なくとも20代後半から無事故無違反を積み重ねることが必要です。シートベルトなどの軽度な違反もすべて判断対象になるので、普段から十分注意しましょう。
【ポイント3】保険料の支払いを一括にする
30代前半の自動車保険料を抑えるための選択肢の一つが、保険料の一括払いです。自動車保険の保険料を支払う方法は2通りあります。その一つが月払い、もう一つが年払い(一括払い)です。
一ヵ月に納める保険料負担を軽減するために、毎月払いを選択している方が多くいますが、毎月払いと一括払いを比較すると、保険料に大きな差があることに気づきます。これは毎月払いの契約者に対して、一定利率で保険料を割高に設定しているからです。
一括払いにするとどれくらい保険料が安くなるのかというと、年間で5%~10%割安になります。年間保険料が高くなればなるほど一括払いの恩恵が大きくなるのです。
【ポイント4】割引サービスを利用する
30代前半の自動車保険をより割安なものにする別の方法として、割引サービスの併用があります。自動車保険によって割引サービスが異なるので、どのようなサービスがあるかをチェックしておくとよいでしょう。
代表的な割引サービスには次のようなものがあります。
- インターネット割引
- エコカー割引
- 複数契約割引
- ASV(衝突安全装置)割引
- イモビライザー割引
- 新車割引
これらの割引サービスは、今お乗りの車が条件を達成していれば自動的に適用されます。例えば新車を購入する際、衝突防止安全装置(自動ブレーキ)が装着されている車や、ハイブリッドカーなどの低燃費車を選択することで保険料を節約できます。
ダイレクト型が採用するインターネット割引もお勧めです。
【ポイント5】年間走行距離指定条件を見直す
30代前半の自動車保険を安く抑えるコツとして、年間走行距離を見直す方法があります。自動車保険はリスク細分型と呼ばれる方法を採用し、事故率が低くなる走行条件などが当てはまると、保険料が割安になります。
リスク細分型自動車保険の一つが年間走行距離です。走行距離が増加すると、交通事故の確率が増加しますから、年間走行距離がどれくらいかをまずは正確に調べることが必要です。例えば条件に日常レジャー使用、通勤及び業務使用といったものがあります。
日常レジャー使用の場合、通勤に使用する場合よりも保険料が割安になります。目安となる走行距離は保険会社によって異なるので、何キロで線引きをしているかを確かめて、年間走行距離条件を変えることができるかを検討してみるとよいでしょう。
30代は車両保険が安くなる
30代前半の自動車保険は20代と比較すると保険料が割安になります。そのうちの一つが車両保険の保険料率です。保険料率とは年齢に従って損害保険会社が定めた利率のことで、30代になると割安になるように設定されているのです。
保険料率と年齢の関係は、30代になると交通事故率が低下することに起因します。車両保険は自損事故なども補償されるので、運転経験が浅く、自損事故を起こしやすい10代、20代は高い保険料率が設定されるのです。
車両保険の補償内容を検討する
30代前半の自動車保険をより割安にするための一つの方法は、車両保険の補償内容を見直してみることです。車両保険にはいくつかのプランがあり、補償の幅を設定しなおすことで、保険料を節約できます。
その一つがエコノミー型車両保険です。エコノミー型とは、事故の相手がいる場合に限り補償するタイプの車両保険です。自損事故も補償してくれる一般の車両保険と比較すると、保険料は大幅に割安になります。
30代になると運転技術が向上し、20代と比較すると自損事故を起こす可能性が低くなります。ある程度運転に慣れている場合、エコノミー型車両保険に変更するというのも良いかもしれません。
免責で安くする
30代前半の自動車保険を割安にする別の方法が、免責金額の設定です。免責というのは、あらかじめ設定した金額分は保険金を支払わないことを指します。例えば免責金額を10万円に設定した場合、10万円分は自己負担になります。
免責を設定することのメリットは、免責金額を増やすことで保険料を割安にできる点です。エコノミー型車両保険はちょっと不安という人であれば、免責金額を増やすことで一般車両保険を契約するのも良いかもしれません。
免責金額を設定しない場合、設定した場合よりも保険料が2割程度違ってきます。これをできるだけ小さく抑えるには、車対車免責ゼロ特約を設定するのも良い方法です。
30歳~34歳におすすめの契約内容
30代前半の自動車保険を契約する場合、おすすめの契約内容を知っておけば、選択する際の良い材料になることでしょう。
ダイレクト型のように、代理店によるアドバイスがもらえない自動車保険を検討している場合、ある程度の目安を知っておくことが大切です。
契約前に押さえておきたいポイントは割引制度をフルに活用すること、普段から安全運転に努め、ゴールド免許を取得できるようにしておくことです。この3つだけでも年間保険料を3万円以上も節約できるので、頑張ってみることをお勧めします。
加えてダイレクト型自動車保険の場合、30代以上補償を設定しているところもあるので、積極的に活用して保険料を抑える工夫をしてみましょう。
お勧めの契約内容例 | |
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年齢 | 32歳 |
年齢条件 | 30歳以上補償 |
免許証の色 | ゴールドカード |
年間走行距離 | 5000キロ未満 |
使用目的 | 日常、レジャー使用 |
車種 | ホンダオデッセイ |
補償プラン | 対人対物無制限;人身傷害保険(5000万円)、車両保険(免責5-10万円) |
ダイレクト型の自動車保険の場合、上記プランでは年間保険料が7万円~8万円以内で収まります。
30代におすすめの自動車保険はどこ?
30代前半の自動車保険でお勧めの損害保険会社はどこになるのでしょうか。目的別に考えてみることが大切です。ポイントは代理店経由で契約するか、ダイレクト型で直接契約を結ぶかです。
代理店型自動車保険のメリットは、自動車保険に詳しい担当者による説明に加えて、適切な保険プランを見積もりしてもらえることです。
それ以外にも火災保険や生命保険など、他の保険に関する相談にも乗ってもらえます。デメリットは保険料が高くなってしまうことです。
ダイレクト型のメリットは保険料の安さです。ダイレクト型は代理店報酬を支払う必要がないので、その分だけ保険料が割安になっています。ある程度保険に関する知識が必要になるので、前もって調査をすることが大切です。
おすすめの自動車保険 | ||
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代理店型 | あいおいニッセイ同和損保 | 三井住友海上 |
ダイレクト型 | イーデザイン損保 | ソニー損保 |
一括見積もりで自分に合った安い保険を選ぶ
30代前半の自動車保険をより安く、お得に契約するのにお勧めの方法があります。それは一括見積もりを利用することです。
一括見積もりとは、複数の自動車保険の見積もりを同時にとれるサービスのことで、利用料金は無料に設定されています。
まとめ
30代前半の自動車保険選びは、できるだけ複数の自動車保険プランを比較することが大切です。20代に比べて保険料が割安になる時期ですが、それでも保険会社によっては保険料が割高になることもあります。
補償内容をよく検討し、削れる部分は削り、手厚くしておきたい補償は保険金額を増やします。こうすることで、同じ保険料でもよりニーズに合った自動車保険を設定できます。ダイレクト型を選択し、保険料を抑えることもできるかもしれません。
一括見積もりを活用するなら、これらの作業が一回で済んでしまいます。時間を節約し、よりお得な自動車保険を契約するのに有効な手段です。