自動車保険『ドラレコ特約』加入するメリット&デメリット《全まとめ》
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事故を起こした時は、どちらに非があるかなどいろいろとトラブルになることがあります。最近はあおり運転でのトラブルも多く発生しています。そんな時にあると役に立つのがドライブレコーダーの映像です。
そのため、ドライブレコーダーを設置する人も増えています。今は自動車保険でもドラレコ特約が付いている保険もあります。
ここでは話題のドラレコ特約について、加入するメリットとデメリットをまとめているので、ドライブレコーダーの設置を考えている方は参考にしてみてください。
自動車保険『ドラレコ特約(ドライブレコーダー特約)』とは?
2017年に発生した東名高速道路でのあおり運転による事故から注目され始めたのがドライブレコーダーです。そのため、すでにドライヤーレコーダーを付けている人もいれば、設置を考えている人もいるのではないでしょうか。
最近は自動車保険にもドライブレコーダーを付けた特約を設けているところもあります。しかも、保険会社から専用の高性能ドライブレコーダーを借りることもできるので、ドライブレコーダーを購入することもありません。
そしてドラレコ特約は、ただドライブレコーダーを付けられるだけでなく、いろいろな機能やサービスがあるのです。そのため、今からドライブレコーダーを購入するという方は、ドラレコ特約も選択肢の一つとして検討してみるのもいいでしょう。
ドラレコ特約に加入するメリットは『3つ』
ドラレコ特約に加入すると、高性能のドライブレコーダーを貸し出しできるだけでなく、以下の3つのメリットがあるのです。
【メリット1】安心の事故対応サービス
市販されているドライブレコーダーはいろいろな性能があり、事故の前後の映像を後から確認できるのでそれが事故の証拠として残ります。ただ、あくまで事故を起こした時にはご自分で保険会社に連絡をして、ドライブレコーダーを保険会社に見せることになります。
ですが、ドラレコ特約で貸し出されるドライブレコーダーは、事故の衝撃を検知すると、その情報が保険会社の事故受け付けセンターに自動で送信されるのです。
さらに、事故後はドライブレコーダーを通して専門のオペレーターとやり取りができる仕組みになっています。事故はそうあるものではありませんから、動揺してしまうことも多々あります。
また保険会社へ連絡するにも電話番号がわからない、なんてこともあるでしょう。そんな時でもドラレコ特約をつけていれば警察や消防、ロードサービスの手配など即座に対応してくれるので安心です。
【メリット2】安全運転のサポート
ドライブレコーダーは、万が一事故が起こった時やあおり運転を受けた場合などの証拠として役立つのが大きなメリットです。ですが、ドラレコ特約をついていると、安全運転サポートも受けられるのです。
事故を起こしやすい状況、例えば車間距離が短くなった場合やどちらかに偏った走行をしていたりすると、ドライブレコーダーが検知してアラートにより注意を促してくれるのです。これにより事故を未然に防ぐことができます。
また、自分では気が付かないが事故を起こしやすい走行をしている場合もあります。ドラレコ特約をつけていると、ドライブレコーダーで走行の傾向などをデータ化し、自分の運転がどういった危険性があるのかをレポートで提供してくれたりします。
【メリット3】貴重な証拠として活躍する
ドライブレコーダーを設置する最大のメリットは、事故やあおり運転などを受けた時にその状況を動画で残すことができることです。それがあることで、相手がどれくらいの過失があるのかを判断する貴重な証拠となるのです。
もちろん、市販のドライブレコーダーでも事故前後の映像は貴重な証拠となるのですが、ドライブ特約の優れている点は、ご自分で提出しなくても自動で送信されるという点です。そのため、事故の映像を提出するのはもちろん、位置や日付なども調べる必要もありません。
しかも、保険会社から貸し出されるドライブレコーダーは、高性能の最新ドライブレコーダーです。そのため、安価な市販のドライブレコーダーよりもより確実で正確な貴重なデータとして残るのもメリットでしょう。
ドラレコ特約に加入するデメリットは『4つ』
ドラレコ特約は様々なメリットがありますが、必ずしもメリットばかりではありません。ここでは、考えられる4つのデメリットは以下の通りです。
【デメリット1】自分で購入したほうが安く済む
ドラレコ特約のメリットの1つが高性能のドライブレコーダーを設置できる点です。しかも、ドラレコ特約は月額数百円で加入できるので、コストをかけずにドライブレコーダーを付けられるのです。
ただ、ドライブレコーダーは市販されているものだと2万円前後、高価なものでも3万円台で、安いものだと1万円以下のものもあります。
ドラレコ特約は月に数百円、年額で1万円弱になります。つまり、おおよそ3年以上使用するなら自分で購入したほうが安くなるのです。
安価な市販のドライブレコーダーと比較すれば、1年分の費用でドライブレコーダーを購入できてしまいます。ですので、トータルコストを考えたらドラレコ特約は決して安いとは言えないのです。
【デメリット2】自動車保険を乗り換えた・解約するとき返却しないといけない
ドラレコ特約を付けると、高性能のドライブレコーダーを設置できるのですが、これはあくまで保険会社から借りているものであって、自分のものではありません。
ですが、状況によっては自動車保険を乗り換える、もしくは解約するというケースもあるでしょう。その場合には返却しないといけないのです。
そのため、もし自動車保険を乗り換えると、その車はドライブレコーダーがない状態になってしまいます。そして新しい自動車保険にドラレコ特約がなければ、結局ご自分でドライブレコーダーを購入する必要があるのです。
【デメリット3】ドラレコ特約を扱っている自動車保険会社が限られている
ドラレコ特約はごく最近スタートした自動車保険の特約になります。そのため、すべての保険会社でドラレコ特約を付けられるわけではありません。
今ご自分が加入している自動車保険にドラレコ特約があるなら、そのまま特約を付けられます。ですが、ドラレコ特約がない自動車保険に加入しているなら、自動車保険を乗り換える必要が出てきます。
ちなみに、最近はインターネットで加入するダイレクト型自動車保険もありますが、今のところダイレクト型自動車保険でドラレコ特約が付いているものはありません。
もちろん、これからは多くの保険会社でどんどんドラレコ特約が付いた自動車保険を出してくるでしょうが、今は加入できる自動車保険が限られてしまうのです。
【デメリット4】プライバシー情報を渡さないといけない
ドラレコ特約で付けられるドライブレコーダーは、事故前後の映像を録画できるだけでなく、普段の自分の運行情報を保険会社やドラレコのメーカーと共有できます。これにより、ご自分の運転サポートができるのです。
これはメリットでもありながらデメリットの一面もあります。それは、ご自分がどこへ誰と行ったのか、どんな会話をしていたのかまで保険会社やメーカーに伝わってしまうのです。つまり、プライバシー情報が流れてしまうことになります。
ドラレコ特約を取り扱っている自動車保険会社一覧
ドラレコ特約を取り扱っている自動車保険会社はまだそれほど多くありません。ですので、もしドラレコ特約のある保険会社に加入したいのであれば、以下の4つの大手保険会社がおすすめです。
損保ジャパン日本興亜『DRIVING!』
損保ジャパン日本興亜のドラレコ特約が『DRIVING!』です。DRIVING!には以下の3つの特徴が備わっています。
- 運転中のサポート機能
- もしもの時の事故対応サポート
- 運転後のセルフメンテナンス
ドラレコ特約がある自動車保険はいくつかありますが、その中でもDRIVING!のみついているのがALSOKかけつけサービスです。
事故を起こしてしまうと動揺して何をしたらいいのかわからなくなることもありますが、DRIVING!なら全国2,400拠点からALSOKのガードマンが24時間いつでも現場へ駆けつけてくれるのです。
その他にもご自分の運転のクセをデータ化した運転診断レポートも毎月届くので、運転技術向上にも役立ちます。これだけのサービスがついて、月額850円、年払いなら9,720円で加入できます。
東京海上日動『ドライブエージェントパーソナル』
東京海上日動のドラレコ特約が『ドライブエージェントパーソナル』です。ドライブエージェントパーソナルには以下の3つの特徴が備わっています。
- 万が一の迅速な事故対応
- 事故防止支援サービス
- 安全運転診断サービス
ドライブエージェントパーソナルが注目すべき点は、費用の安さです。月額650円というリーズナブルな価格なので負担になりません。
それでいて、車間距離が短くなったり、片寄り走行、急ハンドル・急ブレーキなどの時、音声メッセージで警告してくれます。
また、ご自分の運転特性をもとにした専用レポートも提供してもらえるので、運転を見直すことにもつながるでしょう。とりあえず、気軽にドライブレコーダーを付けたいという人には特におすすめです。
三井住友海上『GK見守るクルマの保険(ドラレコ型)』
三井住友海上のドラレコ特約が『GK見守るクルマの保険(ドラレコ型)』です。GK見守るクルマの保険(ドラレコ型)には以下の4つの特徴が備わっています。
- 事故緊急自動通報サービス
- 高品質の録画機能、素早い事故対応
- 安全運転支援アラート
- 運転診断や運転映像の確認等ができポータブルサイト
事故を起こした時にはドライブレコーダーから自動的に保険会社に通報してくれますし、その後も専用ドライブレコーダーでオペレーターと直接会話ができるので安心です。また、小さな衝撃の時でも手動で通報することもでる機能もあります。
また、最近は事故だけでなく高速道路の逆走も注目されていますが、そんな時も注意アラートがなって教えてくれるので安心です。もちろん前方との車間距離が少ない時やレーンを逸脱した時などもアラームで教えてくれます。
あいおいニッセイ同和『タフ 見守る車の保険(ドラレコ型)』
あいおいニッセイ同和のドラレコ特約が『タフ 見守る車の保険(ドラレコ型)』ですタフ 見守る車の保険(ドラレコ型)には以下の4つの特徴が備わっています。
- 安全運転支援アラート
- 事故緊急自動通報サービス
- 事件の解決に事故映像を活用
- 見守りサービス
この特約では、事故が起こった時に自動でコールセンターに通知してくれて、ドライブレコーダーで専任オペレーターと話ができます。それにより、不安な事故後の初期対応も安心してできるでしょう。
また、前方衝突の危険性がある時や車線をはみ出している時、高速道路の逆走や指定区域外の走行をしている場合などにもアラートで教えてくれます。これだけの機能が備わって月額わずか850円で加入できるのです。
まとめ
このように、ドラレコ特約はただ単に保険会社からドライブレコーダーを借りられるだけでなく、安全走行をする上でのいろいろなサポートも備わっています。
もちろん、事故の映像もしっかり記録されて検証にも使えますし、そもそも自動で事故発生を保険会社に通報してくれるので安心です。
ただし、いくつかのデメリットもあるのでそれを見極めた上で、もしこれからドライブレコーダーを付ける予定があるなら、ドラレコ特約のある自動車保険を検討してみましょう。