当日だけ入る1日自動車保険(ワンデー保険)の全て【利用後に損しない全知識】
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保険会社で取り扱われている自動車保険には様々なものがありますが、その中には1日保険(ワンデー保険)というものがあります。
契約をした当日だけ利用できるものであり、限られた期間のみ補償を受けたい人におすすめです。
1日保険(ワンデー保険)には保険会社ごとに約款が存在し、条件を満たさなければ登録することができない場合もあります。登録時に損をしたくないという人は、以下にまとめる情報を参考にした上で手続きを行うと良いでしょう。
当日だけ入る1日自動車保険(ワンデー保険)とは1日単位で契約できる保険
一般的な自動車保険は1年単位ですが、1日保険(ワンデー保険)は1日単位であることが基本です。サービスの内容は保険会社ごとに異なる場合もあるものの、たとえば夕方に契約すればその翌日の夕方まで補償されることもあります。
1日保険(ワンデー保険)に加入したい場合、以下のような状況にあると良いでしょう。
- 帰省期間中に実家にある自動車を運転する
- 友人とドライブに出かけて運転を交換する
レンタカーを借りて外出するとき、その自動車にかけられている保険は自分が契約しているものではないでしょう。
たった1日だけだからと甘く考えて事故を起こしてしまった場合、損害賠償を支払う義務が待っているでしょう。1日保険(ワンデー保険)に加入すれば、その1日だけでも補償してもらえるのです。
1日自動車保険(ワンデー保険)っていくらで加入できるの?500円から加入可能
今現在保険会社によって取り扱われている1日保険(ワンデー保険)は、1日500円から加入できます。
1日自動車保険(ワンデー保険)の補償内容
補償内容は保険会社ごとに異なる場合もありますが、以下のものは基本的に補償されるでしょう。
- 対人賠償
- 対物賠償
たとえば対人や対物により被害者に損害を与えてしまったとしても、1日保険(ワンデー保険)に加入していれば無制限で補償されるのです。
基本的な補償だけではなく、追加料金を支払い手荷物などをカバーしてもらえることもあります。事故を起こした自動車に同乗者がいた場合、入院補償や後遺障がいにより保険金が下りることもあります。
1日保険に車両保険付帯OK!付けるメリットはあまりない
オプションとして車両保険の付帯が可能な場合もありますが、一般的なプランには含まれていないでしょう。
自分が運転している自動車に損害が出たときの場合を考えて、オプションとして付帯しておくことはおすすめです。車両保険がない状態で事故を起こした場合、以下については補償されないのです。
- 帰省期間中に実家にある自動車を運転する
- 友人とドライブに出かけて運転を交換する
- 運転していた自動車の修理費用
- 買い替え時の保険
いざというときのために車両保険を付帯しておくことは確かに良いですが、場合によってはあまりメリットがない可能性もあります。
たとえば1日保険(ワンデー保険)に加入する予定の自動車が、20年近く経過した中古車だとしましょう。事故により全損扱いとなった場合、車両の価値分のみ補償されることになるでしょう。
中古車のコンディションがあまりにも悪く新車とは比べるまでもないという場合、15万円程度の補償しか受けられない可能性もあるのです。
1日保険(ワンデー保険)に車両保険を付帯する場合、自動車のコンディションを考慮すべきなのです。
1日保険に等級制度はなし!
一般的な自動車保険には1から20までの等級が存在し、新規加入の場合は6等級からスタートとなることが原則です。
等級が良くなるとそれに応じて保険料が安くなり、事故などにより保険を使うと高くなってしまうのです。しかし1日保険(ワンデー保険)には等級制度がないため、優秀なドライバーでも割引されることはありません。
反対のことを言えばたとえ事故を起こしてしまっても、それにより等級が下がり保険料が高くなる可能性がないのです。
当日のいつまでに入れば補償が受けられるの?補償期間は?
1日保険(ワンデー保険)の補償期間は1日ですが、商品によっては24時間と設定されているものもあります。この2つの違いを簡単にまとめると、以下の通りです。
- 1日は当日のみ有効
- 24時間は翌日まで有効
たとえば午前10時に登録を行った場合、1日であれば午後12時までは有効となります。24時間の場合は翌日の午前10時まで有効となるため、補償される期間の長さや利便性を考えれば24時間単位の方がメリットはあるかもしれません。
当日のいつまでに入れば良いのかについては、24時間単位であれば好きなタイミングで問題ないでしょう。1日単位だった1日保険(ワンデー保険)が24時間単位となった例もあるため、あまり気にすることはないですね。
一日自動車保険は3種類!正しい選び方完全ガイド
今現在保険会社で取り扱われている1日保険(ワンデー保険)は、大きく分けて3種類存在します。2012年に東京海上日動が1日保険(ワンデー保険)を開発し、それ以降他の保険会社も新たに参入して現在に至るのです。
老舗と言える東京海上日動の1日保険(ワンデー保険)の累計契約数は約300万件であり、他の2種類より多いというデータが存在します。しかしサービス内容などをチェックして、自分に合ったものを選ぶことをおすすめします。
1DAY保険(三井住友海上)
三井住友海上の1DAY保険の特徴をまとめると、以下の通りです。
- 大手コンビニのコピー機から申し込みができる
- 格安スマホからでも申し込みができる
- 手荷物補償を付帯することができる
- 2回目割引や2人目以降割引などの独自のサービスが存在する
自動車保険に加入したいと考えている人たちには、仕事や学業などで時間的な余裕がなく保険会社の窓口に行けないという人もいるでしょう。
しかし1DAY保険は格安スマホでも手続きが可能なため、利便性が高いと言えるでしょう。また1DAY保険のプランは、大きく分けて以下の3種類があります。
- 500円で加入できる基本的なAプラン
- 1,500円で加入できる車両復旧費用保険付きのBプラン
- 1,800円で加入できる車内手荷物等特約も付いているCプラン
上記した3種類の中ではCプランが最も高いですが、より充実した補償を受けることができるでしょう。わずかな期間であっても万全に備えておきたい人には、Cプランがおすすめです。
ちょいのり保険(東京海上日動)
東京海上日動のちょいのり保険の特徴をまとめると、以下の通りです。
- 大手コンビニの機械から申し込みができる
- ガラケーからでも申し込みができる
- 3種類の1日保険(ワンデー保険)の中で指定被保険者の追加が最も安い
- 弁護士特約を付帯させることができる
加入後に無事故であれば東京海上日動の保険料が割引される場合もある
他の1日保険(ワンデー保険)と共通する特徴もありますが、ちょいのり保険は以下のような人におすすめです。
- いざというときに備えて弁護士費用の補償が欲しい人
- 車両免責金額をできるだけ下げたい人
- 臨時被保険者の設定を行う機会が多い人
自動車の事故は自分が加害者になるのではなく、被害者になってしまう場合もあります。
自分に落ち度がなく相手の不注意により損害が発生してしまった場合、弁護士と上手く連携することで有利な立場で損害賠償を請求できるでしょう。
また臨時被保険者を1人使いするコストはちょいのり保険が最も安く、1日あたり250円となります。
ワンデーサポーター(あいおいニッセイ同和損保)
あいおいニッセイ同和損保のワンデーサポーターの特徴をまとめると、以下の通りです。
- 携帯会社の3大キャリアから申し込みができる
- 2回目割引や2人目以降割引などの独自のサービスが存在する
- 選択できるプランは2種類で車両保険の有無によって分かれている
- 弁護士費用補償や車内手荷物などの特約がない
条件を満たしていれば割引サービスが適用となりますが、他の1日保険(ワンデー保険)にあるような特約がないことが特徴です。
他の種類と比較して不利に見えるかもしれませんが、シンプルで使いやすい自動車保険と言えるでしょう。必要以上に特約を付帯してしまうと、支払うべき保険料も高くなってしまいます。
加入する必要がある日数が1日や2日程度であれば、必要最低限の補償内容が設定されているあいおいニッセイ同和損保のワンデーサポーターがおすすめです。基本的なプランは500円であり、車両保険ありが付いたものは1,500円で加入できます。
1日自動車保険の保険料と特徴を徹底比較(一覧表)
項目 | 1DAY保険 | ちょいのり保険 | ワンデーサポーター |
---|---|---|---|
保険料 | A:500円 B:1,500円 C:1,800円 |
A:500円 B:1,500円 C:1,800円 |
A:500円 B:1,500円 |
補償期間 | 24時間 | 24時間 | 24時間 |
対人賠償保険 | 〇 | 〇 | 〇 |
対物賠償保険 | 〇 | 〇 | 〇 |
対物超過修理費用保険 | 〇 | 〇 | 〇 |
自損傷害保険 | 〇 | 〇 | 〇 |
搭乗者傷害保険 | 〇 | 〇 | 〇 |
ロードサービス | 〇 | 〇 | 〇 |
車両復旧費用保険 | △(B・Cのみ) | △(B・Cのみ) | △(Bのみ) |
車内手荷物等特約 | × | △(Cのみ) | × |
弁護士費用特約 | △(Cのみ) | × | × |
スマホorガラケーからの申込 | au・docomo・SoftBankのスマホとガラケーから加入可能 | au・docomo・SoftBankのスマホから加入可能 | au・docomo・SoftBankのスマホから加入可能 |
コンビニでの申込 | × | セブンイレブン | × |
指定被保険者 | × | 3名まで | 3名まで |
各社1日自動車保険を契約するやり方と全手順
紹介した3種類の1日保険(ワンデー保険)のいずれかに加入する場合、以下の手順を参考にすると良いでしょう。コンビニやスマホが利用できる環境であれば、初めての人でも気軽に申し込みができるのではないでしょうか。
1DAY保険はスマホアンドコンビニ(セブンイレブン)から加入可能
スマホから1DAY保険の手続きを行う場合、事前予約ができることがメリットです。事前予約をせずにコンビニの機械やレジで手続きを進めることもできますが、事前に必要な情報を入力しておいた方が決済までの手間がかからないでしょう。
1DAY保険の手続きに対応しているコンビニは、業界最大手と言われているセブンイレブンです。セブンイレブンにはコピー機が設置されており、以下の手順で手続きを行うと良いです。
- スマホを使い事前予約を済ませる
- コピー機の保険の項目から1DAY保険を選ぶ
- 画面の案内に従い手続きを進める
- レジで支払いを済ませる
手続きだけではなく支払いまで一貫して行えることが特徴で、近くにセブンイレブンがある人にはおすすめです。
1DAY保険をコンビニアンドスマホから申し込む全手順
ちょいのり保険はスマホアンドコンビニ(ローソンまたはミニストップ)から加入可能
スマホからちょいのり保険の手続きを行う場合、まず以下の手順で記名被保険者情報の登録を行う必要があります。
- ウェブサイトの事前登録QRコードにアクセスする
- 空メールを送信して事前登録URLが記載されたメールを受信する
- 受信したメールに記載されているURLをクリックする
- 画面の案内に従い手続きを進める
- 本人確認情報を入力する
次に本人確認や借りる自動車の登録などの情報を入力し、利用の申し込みを行います。またローソンやミニストップには専用の機械が設置されており、画面の案内に従い必要な情報を入力すればちょいのり保険に加入することが可能です。
2018年5月30日から対応が開始されたため、スマホがない人にもおすすめします。
ちょいのり保険をコンビニアンドスマホから申し込む全手順
ワンデーサポーターは携帯会社(au,docomo,softbank)と提携中
auとdocomo、そしてsoftbankは3大キャリアを呼ばれています。この3大キャリアを利用している人は、ワンデーサポーターの加入手続きをスマホから行えます。キャリアごとの違いをまとめると、以下の通りです。
- 基本的な申し込み手順はどのキャリアでもほぼ同じである
- auの保険会社は保険代理店として取り扱っている
- docomoは東京海上日動と提携して取り扱っている
ワンデーサポーターの加入手順をまとめると、以下の通りです。
- 専用のQRコードからアクセスする
- 空メールを送信する
- 案内に従って必要な情報を登録し契約する
キャリアによって不利となることはありませんが、東京海上日動と提携しているdocomoユーザーにはおすすめできるでしょう。
ワンデーサポーターをスマホから申し込む全手順
1日自動車保険の気になるQアンドA
初めて1日保険(ワンデー保険)に加入する場合、何かと不安なことがあるのではないでしょうか。以下に1日保険(ワンデー保険)に関する疑問にQアンドA形式で回答したものをまとめますので、是非とも参考にしてみてください。
【Q1】自分名義(自分の車)に利用することはできますか?
1日保険(ワンデー保険)は他人の自動車を借りて運転する際の補償がまとめられた商品であり、個人が所有するものは対象外です。
そのため自分名義の自動車に保険をかけたい場合、残念ながら登録をすることはできません。登録できない自動車の種類は、以下の通りです。
- 記名被保険者またはその配偶者が所有するもの
- 法人所有のもの
- レンタカーまたはカーシェアリング
- 運転する予定のないもの
これらに該当する場合は対象外となるため、別の種類の自動車保険を検討すると良いでしょう。
【Q2】レンタカーを借りる際もつけるべきなの?
そもそもレンタカー会社では、所有する自動車に保険をかけることが一般的と言えるでしょう。保険をかけることが国から自家用自動車有償貸渡業の認可を受ける上で義務化されており、優良な会社であれば義務を守っているはずです。
そのため個人が1日保険(ワンデー保険)に別途加入する必要性がなく、料金の中に自動車保険料が含まれているでしょう。
しかし思わぬ事故の可能性を考えれば、補償の内容をチェックした上で検討してみてはいかがでしょうか。
【Q3】4ナンバー(軽トラ・トラック・バン)に利用できますか?
軽トラやトラックなどの4ナンバーの自動車は、残念ながら登録できません。1日保険(ワンデー保険)に登録できる車種は、以下の通り限定されています。
- 自家用普通乗用車
- 自家用小型乗用車
- 自家用軽四輪乗用車
車種の限定は損害率を鑑みた上で行われており、4ナンバーの自動車は乗用車よりも損害率が高いと言えるでしょう。商用と目的とした利用頻度が高くなり、乗用車よりも事故を起こしやすいことが影響しているのかもしれません。
【Q4】1日自動車保険無事故割引ってなに?
紹介した3種類の1つであるちょいのり保険には、1日自動車保険無事故割引というサービスが存在します。
ちょいのり保険に加入して無事故だった場合、東京海上日動の自動車保険にかかる保険料が安くなるというサービスです。
サービスが適用されるためには、以下のような条件が存在します。
- ちょいのり保険と同一の記名被保険者である
- 始期日の属する事業年度から起算して過去3事業年度において必要な保険責任期間を満たしている
- 無事故により保険を使っていない
上記でも紹介した通り1日保険(ワンデー保険)には等級制度は存在しませんが、安全運転により将来的に得をするかもしれません。運転の技術に自信があるのであれば、東京海上日動を利用すると良いでしょう。
まとめ
1日保険(ワンデー保険)に関する基本的な情報や種類ごとの特徴を紹介しましたが、参考になったでしょうか。それぞれにメリットやデメリットがあるため、比較した上で自分の条件に合ったものを選ぶことがコツとなります。
たった1日だけ運転するからと甘く考えていざというときのために備えておかないと、大変な思いをしてしまうかもしれません。事故を起こしても自己責任となり、多額の支払いに応じる義務があっても補償が受けられないのです。
1日保険(ワンデー保険)は長期的に利用するのでなく、限られた期間のみ自動車保険を必要とする人におすすめです。1日500円のものに1ヶ月間加入するのではなく、1日から2日間のみ補償を受けたい人はチェックしてみてください。