【見積もり実例付】4ナンバー化で任意保険が安くなるかは年齢条件で変わる!
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よく4ナンバーにすると任意保険が安くなる、などと言われています。そのため自分の車を4ナンバー化しようと思っている人もいるのではないでしょうか。
確かに、4ナンバー化しても普段と変わらず使用しても保険料が安くなるというケースもあります。ただ、それでも4ナンバー化したからと言って誰もが安くなるというわけではありません。
ここでは、4ナンバーについての基礎知識や任意保険の特徴、どういったケースで安くなるのかなどをまとめています。
「4ナンバー化」とは小型貨物車に分類される
4ナンバーは保険料が安いから、4ナンバーを購入するもしくは4ナンバーに改造するという人もいるようです。見た目は同じ車なのに4ナンバーになっている車もあるでしょう。4ナンバーは小型貨物車扱いとなり、人を乗せる車ではなく物を運ぶ車ということになります。
車検証の用途の欄にも貨物と記載されています。4ナンバー車のサイズは以下のような基準があります。
- 全長4.7m以下
- 全幅1.7m以下
- 全高2.0m以下
- 総排気量2,000cc以下
これは5ナンバーの小型乗用車と同じで、それを4ナンバー化するにはさらに以下の条件が必要です。
- 運転席より後ろの床面積の半分以上が貨物積載部分
- 貨物積載部分の床面積が1平方メートル以上
- 荷物を積み下ろしする部分が縦横それぞれ80cm以上
- 後部座席に人を乗せるなら人よりも貨物の質量が大きい
- 後部座席と貨物の間に保護のための仕切りがある
4ナンバーの自動車保険(任意保険)の特徴
4ナンバーは基本的に業務用として使用することが多いです。そのため、4ナンバーの自動車保険も5ナンバーの自動車保険とはちょっと違う特徴があります。
- 業務で使用する人が多く代理店型を利用する人が多い
- 自家用として使うならダイレクト型が安い
- 車両保険の保険料が高い
最近は4ナンバー車を荷物を運ぶ目的ではなく、自家用として乗る人も増えています。ここでポイントとなるのは車両保険をつけると高くなってしまうという点です。そもそも業務用の車としての位置づけですので、車両保険に加入しないケースが多いからのようです。
4ナンバーに年齢条件が適用される《自動車保険会社比較》
もともと4ナンバーの車は業務用という考えのため、年齢条件を設けていないのが基本でした。ただ、最近は4ナンバーに年齢条件が適用できる保険会社も増えてきています。
以下の保険会社では4ナンバーでも年齢条件が適用され、年齢区分は以下の通りです。
SBI損保 | 21歳以上・26歳以上 |
---|---|
アクサダイレクト | 21歳以上・26歳以上・30歳以上 |
イーデザイン損保 | 21歳以上・26歳以上・30歳以上 |
このように、4ナンバーでも自動車保険会社によっては年低条件が適用となるので、4ナンバーに乗って保険料を少しでも安くしたいというのであれば、上記の保険会社を利用するのもいいでしょう。
ただ、年齢条件が適用される保険会社が一番安いというわけでもありません。年齢条件が適用とならない保険会社でも保険料が安く加入できるところもあるので、比較してみるといいでしょう。
4ナンバーで自動車保険料が安くなるのは若い人だけ
4ナンバーは自動車保険料が安くなるといわれています。さらに、若い人ほど4ナンバーはお得ともいわれているでしょう。これは、4ナンバーは年齢条件が適用とならない保険会社が多かったということが関係しているようです。
通常、5ナンバーなどの自家用車には運転者の年齢条件を設定でき、年齢条件を高くすれば保険料を抑えられます。そのため若い人よりも30歳以上、35歳以上の方が安く自動車保険に加入できます。つまり若い人は保険料が高いというわけです。
一方で以前4ナンバーは年齢条件が適用とならなかったため、年齢が高い人でも安くならなかったのです。つまり、4ナンバー年齢による保険料の差がないため、自家用車に比べると若い人の保険料が高くならないというだけです。
《実録》実際に4ナンバーの任意保険の見積もりを取ってみた!
4ナンバー・年齢・免許証 | 代理店型 | ダイレクト系・通販型 |
---|---|---|
18~20歳・グリーン | 180,000円 | 130,000円 |
21~25歳・ブルー | 130,000円 | 81,000円 |
26~29歳・ゴールド | 61,000円 | 38,000円 |
30歳以上・ゴールド | 41,000円 | 26,000円 |
『3ナンバーVS4ナンバー』保険料を徹底比較
3ナンバー・年齢・免許証 | 代理店型 | ダイレクト系・通販型 |
---|---|---|
18~20歳・グリーン | 285,000円 | 195,000円 |
21~25歳・ブルー | 155,000円 | 105,000円 |
26~29歳・ゴールド | 57,000円 | 43,000円 |
30歳以上・ゴールド | 37,000円 | 27,000円 |
4ナンバーについてのQ&A
4ナンバーは保険料が安くなるとして気になっている人も多いですが、5ナンバーなどとはまた扱いも異なるので、わからないこともあるでしょう。ここでは、4ナンバーに関して、特に多い質問をQ&A方式で解説しています。
【Q1】4ナンバーの自賠責保険料はいくらかかるの?
自動車保険は任意保険の他に必ず加入しなければいけない自賠責保険もあります。自賠責保険の保険料に関しては以下のように5ナンバーに比べて高くなってしまいます。
自家用乗用車(3・5・7ナンバー) | 12ヶ月で15,520円 |
---|---|
自家用乗用車(3・5・7ナンバー) | 24ヶ月で25,830円 |
自家用小型貨物車(4ナンバー) | 12ヶ月で17,350円 |
自家用小型貨物車(4ナンバー) | 24ヶ月で29,470円 |
自賠責保険は一般的に車検時に一緒に更新することが多いです。4ナンバーは新車購入時は2年ですが、それ以降は1年ごとになります。
自賠責保険は長期契約をすると安くなるので、5ナンバーなどのように2年分支払った場合と、4ナンバーで1年分支払った場合ではさらに差額が大きくなります。
【Q2】4ナンバーでも家庭用自動車保険に加入できる
4ナンバーは小型貨物扱いとなるため、事業で使うことがほとんどでその場合は自動車保険も事業用として加入します。そのため、4ナンバーの自動車保険は代理店型がほとんどで、ダイレクト型の自動車保険は加入できないケースが多かったのです。
ですが、今では4ナンバー化しても家庭用自動車保険に加入できるようになっています。そのため、扱いは小型貨物ではありますが、普通自動車と変わらない保険に加入できます。保険会社によっては年齢条件や運転者の限定などもできるのです。
ダイレクト型の自動車保険は、4ナンバーでも年齢条件を付けられる保険会社が多いです。その一方で年齢条件の設定ができない通販端の自動車保険に比べ、条件によってはより安く家庭用自動車保険に加入できます。
まとめ
自動車保険の保険料を安くする手段として、5ナンバーの車を4ナンバー化する方法もあります。ただ、4ナンバーは小型貨物扱いになるため、いくつかの条件や制限が出てきます。
また自賠責保険料も高くなってしまうなどデメリットもあります。そして、4ナンバーにしたからといって必ずしもすべての人が人気保険が安くなるとは限りません。
ですので、4ナンバーにした時の保険料なども含めて、いくつかの自動車保険を比較してから判断するといいでしょう。