自動車保険の等級の引き継ぎができない理由とは?継承期間に要注意!
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自動車保険は必要となる条件を満たしていれば、等級の引継ぎが可能となります。ただし等級の引継ぎには決められた期間が存在し、必要な手続きを忘れてしまうとリセットされてしまうこともあるため注意しなければなりません。
期間中に間に合わせることが難しいという人は、できるだけ早めに保険会社に相談すると良いでしょう。今回は自動車保険の等級の引継ぎの継承期間についてまとめますので、保険の初心者は参考にすることをおすすめします。
自動車保険には3つの等級引継ぎ期間が存在する
等級の引継ぎの期間を大きく分けると、以下の3つとなります。
それぞれの場合で状況は異なりますが、上記の期間中に手続きを行う必要があります。確実に引継ぎを行いたいのであれば、期間を守るようにしましょう。
等級引継ぎ可能期間は満期日の翌日から7日以内
自動車保険の等級の引継ぎを行うための期間を等級継承期間と言いますが、満期日の翌日から起算して7日以内であることが原則です。
等級継承期間を過ぎてしまうと、手続きを行おうとしても等級の引継ぎは認められないでしょう。等級が高い人が引継ぎを忘れてしまうと、大きく下がってしまうでしょう。
自動車保険は等級が高いとそれに応じて保険料が割引されるため、また新たに契約をしなければならない状況になれば損をしてしまうかもしれません。
自動車保険に関する手続きはインターネット上のシステムから可能となる場合もありますが、満期切れの状態では手続きが無効となるかもしれません。契約の更新に制限がかかる場合もあるため、また別に契約し直す必要があるでしょう。
満期日の翌日から起算して7日以内という期間を忘れずに生活し、期間が近付いたらスケジュールの管理を徹底すると良いです。
引継ぎのためにスケジュールを確保しておき、できるだけ早めに手続きを済ませることをおすすめします。
自動更新(自動継続)機能付帯の保険なら1ヶ月以内
サービス性の高い自動車保険であれば、自動更新機能が付帯されている場合もあります。自動更新機能とは契約更新の手続きを忘れてしまった場合でも、自動車保険の契約者のために補償が途切れないようにするためのものです。
自動更新機能が付与されている場合、以下のような特徴があります。
- 1ヶ月以内に更新手続きを行えば等級の引継ぎができる
- 1ヶ月を過ぎると13ヶ月までは6等級として扱われる
通常の自動車保険よりも等級継承期間が長いため、余裕を持って準備できるのではないでしょうか。
中断証明書がある場合は13ヶ月以内(車を使わない場合)
自動車を所有していても、以下のような理由から使わなくなることもあるでしょう。
- 海外へ転勤する
- 車検切れ
- 病気により入院する
- ケガをしてしまい運転ができない
事情により自動車を使っていないのに保険料を支払うことを無駄だと思い、解約する人もいるかもしれません。しかし自動車保険の等級は中断できる場合もあり、そのためには以下の条件を満たす必要があります。
- 自動車保険の解約日や満期日から13ヶ月以内
- 自動車を手放してから次回の契約時の等級が7等級である
また以下のような場合、保険終了日から13ヶ月以内であれば中断証明書が発行されることもあります。
- 中断証明書の存在を知らないまま契約中の自動車保険を解約した
- 満期日を迎えてから継続しなかった
条件を満たせば現在の等級をそのまま残しつつ保険料の支払いを中断し、必要になった際に同じ等級の引継ぎを行い再開できるのです。そのためには13ヶ月以内という期間を忘れないようにしましょう。
中断証明書の有効期間は最大で10年まで
自動車保険の等級の中断証明書は、いつまでも有効ではありません。有効期間は保険会社ごとに異なる場合もありますが、最長で10年間であることが原則です。妊娠による中断の場合、期間が3年間である保険会社も存在します。
10年以内に自動車保険の契約の再開手続きを行えば、中断前と同じ等級の引継ぎが認められるでしょう。
割引率は保険会社ごとに異なる場合もありますが、等級が高ければそれだけ割引率も高くなるでしょう。中断してから10年間で自動車を使う環境が変わることを頭に入れておき、いつ再開するかをよく考えると良いでしょう。
等級引き継ぎ期間が一目でわかる比較表
1~13か月 | 等級の中断が行える期間(中断証明書が必要) |
---|---|
14か月~ | 中断証明書があれば10年間は等級を中断できる |
10年~ | 中断していた等級は新規契約となり6等級にリセット |
自動車保険の更新を忘れ・間に合わなかった時の対処法
もしも自動車保険の更新を忘れたり期間中に間に合わなかった場合、契約した自動車保険の内容をチェックして以下のものが付帯されていないかチェックすることをおすすめします。
- 自動更新機能
- 更新サポートに関する特約
機能や特約の名称は保険会社ごとに異なる場合もありますが、内容はどこであっても似通っているのではないでしょうか。特約などが付帯されていれば、たとえ等級継承期間を経過していても等級が消滅しないかもしれません。
ただし特約の有効期間は、一般的には1ヶ月以内と言われています。この期間内に必要な更新の手続きができなければ、等級の引継ぎはできなくなるでしょう。やむを得ない事情がある場合、保険会社に相談してみてはいかがでしょうか。
保険会社・代理店から引継ぎ忘れの指摘はないのがキホン
契約を更新すべき期間が近付いている場合、保険会社や代理店からの指摘があると忘れずに済むかもしれません。しかしそうした指摘はないことが基本であり、必要な手続きを忘れてしまってもそれは自己責任と言えるでしょう。
保険の契約では締結前に代理店が保険募集人となり、重要事項の説明を受けた契約者が署名や押印を行うことが基本ではないでしょうか。その際にチェックできる書類には約款が記載されており、契約者はそれをチェックできるでしょう。
しかし面倒という理由で約款をチェックせず、簡単に契約を締結する契約者もいるのではないでしょうか。
保険会社や代理店のスタッフには知識量や対応力に差があるかもしれないため、自分自身の予備知識を高めることが重要です。
まとめ
今までの努力と契約の継続の結果上がり続けていた自動車保険の等級は、期間によって左右される場合もあります。期間中に必要な手続きを行わないだけでも、保険料の支払いにおいて得をするはずが損をしてしまうかもしれません。
良い等級をそのまま引引継ぐことができれば、引継ぎの相手も喜んでくれるのではないでしょうか。保険会社間や家族間などの違いにより等級の引継ぎに条件が存在するため、それを満たしているかのチェックも必要になるでしょう。
自動車保険の等級は1つずつしか上がらないため、最高である20等級になるまでの道のりは簡単とは言えないでしょう。せっかくの等級をリセットさせて無駄にしないためにも、期間をメモするなどして準備を整えてください。