「仮ナンバーなら車検切れでも走行可!」ただし自賠責保険の有無による
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うっかりして車の車検が切れてしまったというケースは稀にあるようです。そんな時でもディーラーや整備工場で車検を受ければ問題なく車に乗ることはできます。ですが、車検を取るためにディーラーや整備工場に行くのに車に乗っていくのは違反になります。
そんな時には仮ナンバーを取得すれば、一時的に公道を走ることができるのです。ここでは、仮ナンバーを取得する方法と、そのために加入が義務付けられている自賠責保険について解説しているので参考にしてみてください。
自賠責保険があれば車検切れでも仮ナンバーで走行可能
車検の時期を忘れていて、車検が切れていたというケースもあるかと思います。もちろん、新たに車検を取得すれば通常通り乗ることができるため、ディーラーや自動車整備工場へ行く人もいるでしょう。
ですが、車検が切れていた車は公道を走ることができないため、短距離だったとしてもディーラーや自動車整備工場まで車に乗っていくことができません。そんな時には、仮ナンバーを取得すれば一定期間のみ走行できます。
ただ、仮ナンバーとはいえ公道を走る際には自動車損害賠償責任保険、つまり自賠責保険に加入するのが義務です。車検切れの場合は自賠責保険も切れているケースが多いので確認しておきましょう。自賠責保険があれば仮ナンバーで一定期間走行可能になります。
仮ナンバーを申請する方法
仮ナンバーを取得するための申請先は地方運輸局もしくは市役所や区役所、町役場などになります。そこへ以下の必要書類を持って手続きをすることで、その日のうちに仮ナンバーを貸してもらえます。
- 車検証
- 臨時運行許可申請書
- 自動車損害賠償責任保険証明書
- 身分証明書
- 印鑑
- 手数料
とはいっても、臨時運行許可申請書は各市役所の窓口で受け取ることができるので、その場で記入すれば問題ありません。また、車検証や身分証明書は車に入っているでしょうから、特に準備する必要もないでしょう。
ただ、車検切れで仮ナンバーを取得する場合、自賠責保険も切れていることも多いので、そちらだけは事前に加入しておく必要があります。また車検切れの場合、市役所までも車を運転していけないので注意しましょう。
仮ナンバー取得のための自賠責保険の加入方法は3つ
いつもなら自賠責保険は車検時に車検費用とともに支払っているため、自賠責保険だけかけるというケースは稀です。そのため、仮ナンバー取得の際に自賠責保険に加入するとなると、どこで加入すればいいのかわからない人もいるでしょう。
自賠責保険に加入するには主に以下の3つの方法があります。
- ディーラーや中古車販売店で加入
- 自動車整備工場など車検を受ける店で加入
- 損害保険会社で加入
任意保険は加入する保険会社によって補償内容も金額も変わってくるものですが、自賠責保険に関してはどこでどのように加入しても内容も保険料も変わりありません。
ですので、ご自分が加入しやすい方法、またはすぐに加入できる方法で申し込んで構わないのです。
仮ナンバー取得で自賠責保険に加入するならこの店がおすすめ
自賠責保険は自動車ディーラーや中古者販売店、自動車整備工場、損害保険会社などいろいろなところで加入できます。どこで加入しても同じなのですが、おすすめはご自分が車検を受けるところで加入する方法です。
ディーラーでもいいですし、自動車整備工場でもいいでしょう。そのほうが業者側もわかりやすいです。また、いつもガソリンスタンドなどで車検を受けている人もいるでしょう。その場合は、ガソリンスタンドでも自賠責保険に加入できるのでそちらでも構いません。
また、任意保険に加入する人も多いでしょうが、もし任意保険と自賠責保険の取り扱い保険会社が同じであれば、一緒に加入するというのもいいでしょう。そのほうが、保険相談もしやすいですし、更新手続きもしやすいでしょう。
仮ナンバーのためにコンビニで自賠責保険に加入するのは車のみ不可
最近はコンビニでいろいろな手続きも行えるようになっており、大手のコンビニエンスストアであれば、設置されている機器で加入や更新ができます。コンビニであれば、たいてい身近にあるでしょうから、気軽に入会できるでしょう。
しかもコンビニなら24時間365日いつでも手続きができますから、仮ナンバーのためにすぐに自賠責保険に加入しなければいけないという状況では非常に便利です。ですが、コンビニで自賠責保険に加入できるのは原付・バイクのみとなっています。
つまり、自動車の自賠責保険はコンビニでは加入できないというわけです。そのため、仮ナンバーを取得するために自動車の自賠責保険に加入するなら、やはりディーラーや損害保険会社の代理店などで加入することになります。
仮ナンバーを取得!自賠責保険の加入期間は売却か車検で決める
仮ナンバーを取得する理由としては車検が切れてしまったことが考えられますが、その場合、自賠責保険も切れていることが多いです。仮ナンバーを取得するには自賠責保険に加入しなければいけませんが、その場合加入期間を決めることができます。
普通自動車の自賠責保険は最短1ヶ月から加入できますが、加入期間によって保険料は以下のように異なります。
1ヶ月 | 5,600円 |
---|---|
6ヶ月 | 8,660円 |
12ヶ月 | 12,330円 |
24ヶ月 | 19,520円 |
36ヶ月 | 26,580円 |
加入期間はどれくらいがいいのか悩む人もいますが、それについては仮ナンバーを取得する理由が売却のためか車検を取得するためかで決めるといいでしょう。もし売却するのであれば、その後は乗らないわけですから最短の1ヶ月で構いません。
仮ナンバーの車でも任意保険も加入できる
仮ナンバーを取得するためには自賠責保険の加入は義務となります。ただ、仮ナンバーをつけている5日間だけ、そして決められたルートだけとはいえ、事故を起こしてしまうリスクはあります。
もし、任意保険も切れている場合、万が一事故を起こしてしまうと、当たり前ですが自賠責保険の補償範囲内でしか補償されないのです。
ですが、仮ナンバーでも任意保険に加入できる損害保険会社もありますので、心配な人は自賠責保険とともに任意保険も加入しておくといいでしょう。
仮ナンバーでも任意保険に加入をしておけば安心して乗れる
仮ナンバーは自賠責保険に加入すれば取得できますが、万が一に備えて任意保険にも加入しておくと安心です。なぜなら、自賠責保険は被害者救済のために設けられた保険のため、補償範囲は被害者の身体の補償のみとなるからです。
そのため、相手の車や物、自分の車や自分の身体に対して保険金は支払われないのです。一方で任意保険は、加入する補償内容にもよりますが、以下のような補償があります
- 対人賠償保険
- 対物賠償保険
- 人身傷害保険
- 搭乗者傷害保険
- 無保険車傷害保険
- 車両保険
車の事故では相手の車も大きく損傷してしまうこともあるでしょう。
それが補償されないとなると、自分で数百万円ものお金を支払うことになりますし、相手の身体への補償があったとしても、自賠責保険のみでは足らないので仮ナンバーの期間だけとはいえ任意保険に加入しておくと安心でしょう。
1日自動車保険(1DAY保険)は仮ナンバーは適用外
普段は車に乗らないが、レンタカーを借りて帰省する期間だけ、もしくは旅行の時だけ車に乗るということもあるでしょう。ちょっとの期間だけなので加入しないでおくと、事故を起こした時に一切補償されないのでとても危険です。
かといって、数日しか乗らないのに1年分の保険に加入するのも無駄に感じるでしょう。そんな時には、1日単位で加入できる自動車保険、1DAY保険もあります。では、仮ナンバーを利用している期間だけ1日自動車保険に加入するといいのではと思うでしょう。
ですが、1日自動車保険の加入条件にナンバーの種類を指定しなければならず、仮ナンバーは含まれていません。そのため、仮ナンバーは1日自動車保険の適用外となるため加入することができないのです。
まとめ
このように車検が切れてしまった場合は、そのままでは公道を走行することができませんが、仮ナンバーを取得することで可能となります。ただ、仮ナンバーを取得するには自賠責保険に加入しなければいけないのです。
仮ナンバーは各自治体の役所で取得可能で、自賠責保険もディーラーや保険会社で簡単に加入できます。ただ、短期間だけとはいえ、自賠責保険だけでは万が一の時の補償が十分ではありませんから、任意保険の加入もしておくと安心でしょう。