「当て逃げに自動車保険は使える」保険会社の対応一覧《全8社比較》
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万が一に交通事故にあった時のために加入するのが自動車保険です。基本的に交通事故は双方に責任がある形が取られ、それぞれの自動車保険から支払いをする形をとっています。ただ中には相手が分からないような事故もあります。
例えばスーパーの駐車場に車をとめていて、買い物を終えて帰ってきたら当て逃げされていたというようなケースです。
似たようなものとしては信号待ちをしている時にバイクに当て逃げされたなどのこともあるでしょう。このような場合に自動車保険は使えるのかを調べてみました。
“当て逃げ”は自動車保険の車両保険が適用される
当て逃げをされた時に自動車保険は使えるのでしょうか。結論からお伝えしますと、車両保険に加入していれば修理費用を賄うことが可能です。ただし1つ注意しておきたいのが、これは一般型の車両保険の場合のみ適用されることでしょう。
車両保険は保険料が高くなることから、補償の対象を省いたエコノミーと一般型のものに分かれます。新車を購入した場合だと車両保険に加入する人が多いのですが、その場合でも保険料次第ではエコノミーに加入するケースも多いでしょう。
ですが当て逃げに対して対応できるのは一般型のみです。保険料が高くなるので一般型への加入を躊躇するという人ですと、免責金額などの設定を考えてみるのも良いでしょう。
【全8社】当て逃げされたときの自動車保険会社の対応一覧
次に当て逃げにあった時の自動車保険会社の対応を確認していきます。基本的にはどの保険会社でも、一般型の車両保険に加入していれば対応をしてくれるでしょう。
ですが細かい部分での違いが出てくるので、大手自動車保険会社それぞれの対応を調べてみました。
【対応:〇】SBI損保の自動車保険の当て逃げ適用可否
SBI損保では自動車保険で当て逃げの対応はできるのでしょうか。基本的に車両保険に加入していることが条件ですが、SBI損保では対応可能です。
- 補償範囲の広い一般型の車両保険
- 車対車+限定Aという車両保険でも対応可能
SBI損保ではこのいずれかの車両保険に加入していれば、当て逃げでも対応してくれます。ただし車対車+限定Aで補償されるのは、相手の車と運転者もしくは所有者が確認できる場合のみです。相手が逃走した場合は対応できません。
【対応:〇】イーデザイン損保の自動車保険の当て逃げ適用可否
次にイーデザイン損保は自動車保険で当て逃げが適用できるかを確認します。
- 一般型の車両保険であれば対応可能
- エコノミータイプの車両保険では対応不可
一般型の車両保険であれば問題なく対応してくれます。ただ免責金額を設定している場合は、その額を除いた修理費が支払われる形です。ちなみに修理費用が免責金額内で収まる場合は支払いがありません。
また当て逃げで当初は相手が分からなくても後から相手がわかった場合は、申請すれば車両無過失事故の特則が適用される可能性があります。この特則が適用されるとノーカウント事故と扱われるのでお得です。
【対応:〇】三井ダイレクト損保の自動車保険の当て逃げ適用可否
自動車保険でも高い人気がある三井ダイレクト損保だと、当て逃げの適用はどうなっているのか確認します。
- 一般タイプの車両保険なら補償可能
- 限定タイプの車両保険では対象外
三井ダイレクト損保も他社と同じように、一般タイプでの対応はできますが、限定タイプでは対応不可となっています。
ちなみに当て逃げ事故で車両保険を使ってしまうと、3等級ダウン事故扱いとなってしまうので、次年度から保険料と修理費用を計算した方がいいでしょう。
【対応:〇】あいおいニッセイ同和損保の自動車保険の当て逃げ適用可否
あいおいニッセイ同和損保の自動車保険で、当て逃げの適用はどうなっているのかのも確認しておきます。
- 一般補償タイプの車両保険の適用は可能
- 10補償限定でも対応可能
あいおいニッセイ同和損保では車両保険に一般補償と10補償限定があります。10補償限定は他社でいうエコノミータイプなのですが、当て逃げの対応も可能となっているのが特徴でしょう。
【対応:〇】東京海上日動の自動車保険の当て逃げ適用可否
東京海上日動の自動車保険は必要な補償を自分で選べるのが人気です。当て逃げに対する補償についても見ていきましょう。
- 超保険でなら当て逃げも対象となる特約を選べる
- エコノミー車両保険では補償の対象外となっている
駐車中の当て逃げについてもしっかりと対応をしてくれますが、他にも以下の特約と合わせて契約しないといけません。
- 他のお車との衝突・接触
- 火災・台風・盗難など
この2つとセットになるので注意しておきましょう。
【対応:〇】損保ジャパンの自動車保険の当て逃げ適用可否
損保ジャパンの自動車保険では当て逃げに対応できるのでしょうか?
- 一般型の車両保険なら適用
- 車対車限定の車両保険では適用外
車対車限定の補償範囲は他社と比較すると、少し狭くなっているのが特徴です。その分一般の車両保険が充実しているとも言えるでしょう。一般型とエコノミーの違いが大きく分かるので、逆に選択しやすい保険会社かもしれません。
【対応:〇】アクサダイレクトの自動車保険の当て逃げ適用可否
アクサダイレクトの自動車保険で当て逃げは適用できるのでしょうか。結論としては以下のようになります。
- 一般車両保険なら適用可能
- 車対車+Aの車両保険なら適用不可
となっています。当て逃げによる損害は一般車両保険のみというのがアクサダイレクトの自動車保険です。様々なタイプの当て逃げに対応できるので、フルカバータイプの方がおすすめできます。
【対応:〇】ソニー損保の自動車保険の当て逃げ適用可否
ダイレクト型自動車保険で人気のソニー損保では、当て逃げの補償はどうなっているのでしょうか。
- 一般型の車両保険なら対応可能
- エコノミー型の車両保険なら対応不可
エコノミー型の車両保険なら当て逃げには対応していません。ソニー損保では一般型のみとなっています。ただ当て逃げ後の修理に車両保険を使うと、翌年以降は3等級ダウンになるので注意しましょう。
当て逃げは基本的に車両保険が適用されるがココに注意しろ
各自動車保険の補償内容を確認しましたが、基本的に当て逃げが適用されるのは一般型の車両保険です。一部の保険会社ではエコノミータイプでも補償がありますので、事前のチェックは必須だと言えるでしょう。
一般型の車両保険は当て逃げも含めて、他の場合でも補償の対象としています。そのためトータル的なサポートが必要な場合は、一般型を選んだ方がいいでしょう。
ただ保険料が安価だからと、エコノミータイプを選んでしまうのはよくありません。仮に自分が事故を起こした時、また当て逃げのような巻き込まれたタイプの時、どういう補償が欲しいのかしっかりと考えておくべきです。
もちろん保険料との兼ね合いもありますので、その点は注意しつつ車両保険のタイプを選ぶようにしてください。
被害内容(修理額)から保険適用を考える
仮に当て逃げの被害にあったとしましょう。この時に無条件で車両保険を使おうとするのは、損をしてしまう可能性があります。それは当て逃げの補償を使うと、基本的に翌年以降は3等級のダウンに該当するからです。
- 3等級のダウンになることで保険料が上がる
- 事故有係数もかかるので、さらに保険料がアップ
といった2つの点で保険料があがってしまうのです。ですので1万円~5万円程度の軽微な修理費用ですむ場合は保険を使わない方が得だと言えるでしょう。ですが軽微な被害と思っていても、目には見えない部分で損傷を負うこともあります。
そのため警察に被害届を出した上で、保険会社に相談をしてください。依頼すれば保険会社の方で修理費用と保険費用のアップ分の試算をしてくれます。その試算の結果を見てから、自動車保険を使うかどうかを決めても遅くありません。
《警告》当て逃げで車両保険を使ったときのリスク
最後に当て逃げで自動車保険を使った時のリスクを考えてみます。
- とにかく警察に連絡をする
- 保険料のアップ
- 免責金額の設定額によっては修理代が出ない
以上の3つを見ていきましょう。当て逃げをされた場合、最初から諦めてしまう人もいます。その場合は警察に連絡することもないでしょう。ですが自動車保険を使って修理するのなら、警察への連絡は必須になります。
何故なら事故の届け出をしていないと、保険会社から保険金を受け取れない可能性があるからです。
当て逃げの場合犯人が見つからない可能性は高いので、無視してしまいがちでしょう。ですが保険金の受け取りリスクがあるので警察には連絡をしてください。保険料のアップについては前段でも説明した通りです。
3等級ダウンになるので保険料のアップと支払われる保険料のどちらが得か、必ず保険会社に試算を出してもらいましょう。ですが車両保険で免責金額を設定している場合は、保険金が支払われないリスクもあります。
まとめ
当て逃げに自動車保険は使えるのかといった情報をまとめてみました。基本的に当て逃げで被害が出た時は、車両保険で対応可能です。ただし車両保険でもフルカバーの一般型でないと補償の対象にならないケースが多いので注意しましょう。
エコノミータイプでも一部の保険会社は対応していますので、どうしても保険料との兼ね合いで一般型への加入が難しい時はそちらを利用するといいです。ただ当て逃げに車両保険を使うと、翌年以降は3等級のダウンになります。