「外車・輸入車の車保険料は国産と同じ」保険料相場を比較してみた!
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外車・輸入車にいつか乗りたいと思う人は少なくないでしょう。ただ外車・輸入車は維持費がかかるという噂もあります。その維持費の中には自動車保険も含まれています。
実際は外車・輸入車だから自動車保険の任意保険が高いとは言い切れません。ここでは外車・国産車の任意保険の保険料について、どういった点が変わってくるのか保険料相場を比較しています。
保険料は車種によっても異なりますので、自分が乗りたい外車が保険料は高くなるのかチェックしてみてください。
外車・輸入車の保険料は国産車と変わらない
外車・輸入車は自動車保険が高いという噂はよく耳にすることと思います。これは決して間違いというわけではないのですが、厳密に言えば外車だから保険料が高くなるというわけではないのです。
基本的に外車でも国産車でも自動車保険は補償内容によって大きく異なります。ただそれはその車の型式によっても違いがあります。自動車保険料はこれまでの事故の統計データから、料率クラスが決められておりそれによって保険料の差が出てきます。
つまりこれまでのデータから事故のリスクや修理費用が高い車は保険料が高く、そうでない車は保険料が抑えられているのです。
保険料は1年ごとに見直す『料率クラス』で決まる
車の保険料はその車種の料率クラスによって変わってきて、以下の4つの項目が評価基準となっています。
- 対人補償
- 対物補償
- 傷害
- 車両保険
この4つの項目をそれぞれ1から17までの段階で評価し、それに基づいて保険料を算出しているのです。外車・輸入車の一般的に保険料が高いといわれる理由は、この4項目のうち車両保険の料率が国産車よりも高くなる傾向があるからです。
その理由としては外車・輸入車を修理する際に、部品を取り寄せなければいけないケースが多く、また修理できる業者も限られている事から保険料が高くなるからです。
事故実績は毎年変わりますから、この料率クラスも1年ごとに見直されますので、同じ車でも毎年同じ料率クラス、同じ保険料というわけでもありません。
《比較表》国産車と外車・輸入車を比べてみた
トヨタ プリウス (ZVW55) |
BMW i8 (2Z15U) |
アウディA5 (F5CYRL) |
|
---|---|---|---|
対人賠償責任保険 | 3 | 7 | 7 |
対物賠償責任保険 | 6 | 7 | 4 |
搭乗者傷害保険 | 6 | 7 | 7 |
車両保険 | 8 | 15 | 15 |
※上記は2020年10月の時点でのデータになっています。見直しで数字が変更されている場合もあるので、あくまで参考程度に、具体的な数値は「損害保険料率算出機構」で確認するといいでしょう。
《シミュレーション》実際に外車・輸入車の車両保険の保険料相場チェック
上記のデータは価格ドットコムでの見積もり事例となっています。上のプリウスの見積もり事例と、下のアウディの見積もり事例を見てもらえば分かるとおり、保険料に大きな差はないことがわかります。
外車・輸入車の車両保険の料率クラスが高くなる”2つの理由”
外車・輸入車は車両保険の料率クラスが高い傾向にあり、それにともない保険料も高くなることが多いです。その理由としては以下の2つの理由があります。
【理由1】修理費用が国産車に比べて高い
車両保険は他の車との接触事故だけじゃなく自損事故でも車の修理費用に使える保険です。車両保険はその車の修理にかかる費用、もしくは車両の価値だけ高くなります。
外車や輸入車は修理費用が高額になる傾向にあるため車両保険の料率クラスが高くなるのです。その理由としては以下の通りです。
- 部品の価格が高い
- 部品の取り寄せに費用がかかる
- 修理できる業者が限られるため、修理費用が高くなる
外車や輸入車といっても車種はピンからキリまでありますが、日本で外車や輸入車に乗る場合、たいてい高級外車に乗る人が多いです。そのため部品自体が高額になる上に取り寄せになることが多くなってしまいます。
国産車なら部品はすぐに手に入りますし、どこでも修理できるので外車に比べれば車両保険の料率クラスは低いのです。
【理由2】盗難や車上荒らしに遭う確率が高い
外車や国産車と言っても実際はリーズナブルな価格の車もあります。ですが外車・輸入車を買う日本人はやはり高級な車に乗る人が多いです。そういった高級外車に乗っているような人は、やはりお金持ちが多いでしょう。
そういったことから外車や輸入車は盗難や車上荒らしに遭う確率が高くなっているのです。窃盗団からすれば、危険を冒して車を盗む、車上荒らしをするのですから、やはり高級な車、お金を持っている人が乗っている車を狙うのは当然と言えば当然でしょう。
車両保険は盗難や車上荒らしでも補償されるので、そういったリスクが大きい外車や輸入車は必然的に料率クラスが高くなってしまいます。これは何も外車・輸入車に限ったことではなく、国産車でも高級車は高くなります。
外車・輸入車の故障をカバーできる保険『故障運搬時車両損害特約』
外車・輸入車は国産車に比べて故障しやすいという噂がありますし、実際に修理費用は高くなってしまいます。そういった時のために車両保険があるのですが、実は車両保険は車との接触事故や自損事故に対応していますが、単なる故障では補償されないのが一般的です。
そんな時におすすめなのが故障運搬時車両損害特約です。故障運搬時車両損害特約は事故ではない故障の費用を補償してくれるだけじゃなく、以下のような費用も補償されます
- レッカー費用
- 代車費用
- 移動費用
- 宿泊費用
この故障運搬時車両損害特約を利用するには以下のような条件もあるので確認してください。
- 車両保険に加入していること
- ノンフリート契約であること
- 被保険者が個人であること
- 並行輸入車ではないこと
- 初度登録年月の翌月から60ヵ月経過している事
まとめ
外車・輸入車を購入したいと思っている人は少なくないでしょうが、やはりネックとなるのが保険料でしょう。確かに外車・輸入車は車両保険に加入すると保険料が高くなってしまいますが、逆に車両保険を付けなければ国産車と変わりありません。
ただ外車・輸入車はいざ修理するとなると高額になることが多いので、できることなら加入したいところです。また事故だけでなく故障のリスクもありますから、車両保険だけでなく故障運搬時車両損害特約を付けておくと安心でしょう。