【2024最新】トヨタ『ハイエース』の保険料はいくら?《平均相場一覧》
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トヨタのハイエースは1967年から発売されている人気のワンボックスカーです。個人使用のほか、小型貨物車・社用車としても用いられています。
自家用・事業用ともにニーズが高いうえ、海外からの需要も多いハイエースですが、日本損害保険協会による調査結果によると、2007年から7年連続で自動車盗のワースト1位でした。
2018年の最新データでは、盗難件数が少し落ちてワースト4位となっていますが、それでも、相変わらずの盗難率の高さです。
こういった現状から車両保険への加入は必須といえますが、それほど盗難の多い車種であるから保険も高くなるのではないか?と気になるところです。
この記事ではトヨタ『ハイエース』の自動車保険料相場を年代別、車両保険の有無、保険会社別など様々な角度から紹介し、さらには「充実した補償内容と節約した保険料」というバランスよい保険に加入する方法についても解説します。
ぜひあなたにマッチした保険を見つける参考にしてください。
トヨタ『ハイエース』自動車保険料相場一覧《最新版》
トヨタ『ハイエース』の自動車保険料の相場を見ていきましょう。
「年代別」と「自動車保険会社別」の保険料をご紹介します。保険料を試算するための条件設定は次のような内容となります。
(条件設定)
運転者限定:本人限定 年齢制限:あり(年代に対応)
年間走行距離:5000キロ 免許の色:ブルー
対人賠償:無制限 対物賠償:無制限
車両保険:有or無
なお、条件設定の等級について年代ごとに任意の変更し、年齢が増すごとに等級を高くするように配慮します。
これはあくまでも保険料の概算です。個人の具体的な条件設定で、保険料はさらに安くなりもすれば、高くなってしまうこともあります。必ず、見積もり試算を出すことをおすすめします。
【年齢別】20・30・40・50・60代のハイエースの保険料比較相場《見積もり結果》
年代 | 等級 | 車両保険あり | 車両保険なし |
---|---|---|---|
21歳~ | 9 | 194,800円(16,400円/月) | 90,200円(7,700円/月) |
26歳~ | 12 | 98,600円(8,400円/月) | 45,600円(3,900円/月) |
30歳~ | 15 | 82,600円(7,000円/月) | 38,200円(3,300円/月) |
40歳~ | 17 | 68,500円(5,800円/月) | 25,800円(2,150円/月) |
50歳~ | 20 | 41,200円(3,450円/月) | 17,900円(1,500円/月) |
60歳~ | 20 | 49,800円(4,150円/月) | 19,900円(1,660円/月) |
自動車保険料と年代の関係性ですが、自動車保険が安くなるのは40代、50代にかけてです。
60代以上になると高齢ドライバーという扱いとなり、事故を起こす可能性が高いとされるために保険料が値上がりしてしまいます。同様の理由から、ドライバー経験の浅い20代はどうしても保険料が高くついてしまいます。
ハイエースをお持ちの20代のドライバーは車両保険を外したくなる金額ですが、冒頭でお伝えしたような窃盗などのリスクを考慮して加入した方が無難と言えるでしょう。
年代に限らず、他の車種と比べてみるとハイエースの自動車保険料は全体的に高いです。
節約のためにできることとして、「条件設定や補償内容の調整」をするほか、「自動車保険会社の乗り換え」によって、最安値の保険を探すことが最善の方法です。
【車両保険金額の有無】トヨタ・ハイエースの保険料比較相場《見積もり結果》
年代 | 等級 | 車両保険あり | 車両保険なし |
---|---|---|---|
26歳~ | 12 | 98,600円(8,400円/月) | 45,600円(3,900円/月) |
車両保険の有無で保険料はおよそ2倍ほどの差額がありますが、車両保険の設定の仕方でも、その保険料の金額が違ってきます。
先ほどの26歳~の試算をもとに、設定を変えて保険料の比較を行いたいと思います。
『一般型』と『エコノミー型』車両保険タイプによる保険料比較
まずは車両保険のタイプを変更することでどれほど保険料が変わるかを見ていきましょう。
車両保険には2種類あり、一般型とエコノミー型というものがあります。
年代 | 等級 | 一般型をつけた保険料 | エコノミー型をつけた保険料 |
---|---|---|---|
26歳~ | 12 | 98,600円 | 72,900円 |
この試算ではエコノミー型にすることで、保険料は約26,000円ほども節約が可能となります。
エコノミー型車両保険は補償範囲が狭くなるため、電柱に衝突するなどの「自損事故」、「あて逃げ」、「自転車との接触」、「転覆・墜落」は補償されません。
お持ちのハイエースが新車1年~3年目ほどであれば一般型を選び、それ以降はエコノミー型に移行するのがおすすめですが、補償範囲に納得のうえ節約重視でいくのであれば、エコノミー型を選ぶのもいいかもしれません。
車両保険の免責金額による差額
次に、免責金額の設定による保険料の差額を見てみましょう。
免責金額というのは、車両が損害して修理をするときのこちらの自己負担額のことをいいます。
例えば免責金額を10万円と設定していたとします。修理費が50万円だった場合、まず10万円を自己負担することになります。そして残り40万円の費用は車両保険の保険金として支払われます。
つまり、免責金額が大きい方が、保険料は安くなるという仕組みです。
「10-10万円」のように免責金額の表記では「1回目の事故の免責金額」につづけて「2回目以降の事故の免責金額」が記されています。
以下は一般型の車両保険をつけた保険料を免責金額の設定で試算したものです。なお、免責金額をいっさい負担しない「0-0万円」での保険料を98,600円とします。
10-10万円 | 5-10万円 | 5(車対車免0)-10万円 | 0-10万円 |
---|---|---|---|
71,000円 | 78,500円 | 80,600円 | 88,600円 |
免責金額は「5-10万円」で設定している人が最も多いそうですが、いざという状況で自己負担するのが厳しいと判断するのであれば「0-10万円」や「0-0万円」という選択になるでしょう。
気をつけたいのは免責金額の設定がまったく同じ条件でも、自動車保険会社によって保険料が大きく違ってくるということです。
例えば「10-10万円」という設定で3社を比較してみましょう。
A社保険料 | B社保険料 | C社保険料 |
---|---|---|
62,900円 | 7,5000円 | 101,600円 |
せっかく免責金額を高く設定しても、C社で保険に加入すれば節約になりません。反対にA社であれば他の保険会社より保険料が安く、なおかつ充実した補償内容にすることもできます。
とくにハイエースは保険料が高くなりやすいため、自動車保険会社の選び方には注意しましょう。
必ず、同条件で複数の保険会社の見積もりを試算できる「一括見積もりサービス」を利用し、最安値を調べておきましょう。
【保険会社別】トヨタ・ハイエースの最安値の保険料は?
ここでは自動車保険会社別の保険料を見ていきましょう。
(条件設定)
年齢:35歳 等級:15等級
運転者限定:本人限定 年齢制限:30歳以上
使用目的:日常・レジャー 年間走行距離:5000キロ 免許の色:ブルー
対人賠償:無制限 対物賠償:無制限
人身傷害:3,000万円 車両保険:一般型(5-10万円)
弁護士費用特約
保険会社名 | 保険料の概算 |
---|---|
アクサ損害保険(アクサダイレクト) | 63,500円 |
SBI損害保険 | 65,000円 |
チューリッヒ保険 | 68,600円 |
イーデザイン損害保険 | 69,000円 |
セゾン自動車火災保険 | 71,500円 |
ソニー損害保険 | 73,900円 |
三井ダイレクト損害保険 | 78,100円 |
この試算で挙げたのはネットで契約するダイレクト型保険であり、どの保険会社もかなり安い保険料になっています。
店舗で契約する代理店型保険でも試算してみましたが、平均9万円前後、10万円を超えるものも2、3社ありました。
保険料の節約を考えている方はダイレクト型保険会社を選びましょう。
ちなみにですが、どこの自動車保険会社が最安値になるのかは、人それぞれ違います。そういう事情もあるため、かならず一括見積もりサービスで、比較検討することが重要です。
トヨタ『ハイエース』の保険料を安くするなら”一括見積もり”がおすすめ
ハイエースの保険料相場を見て分かる通り、他の車種と比べると保険料はどうしても高めになってしまいます。
節約するには補償内容の調整や変更だけでなく、最安値の自動車保険会社を探すことが重要です。
現在、代理店型保険の方はネット契約のダイレクト型保険に切り替えましょう。
ただ、注意したいのは「どこの保険会社が最も安いのかは個人によって全く異なる」ということです。一概に、ここがおすすめの保険会社だとすすめることはできないのです。
そこで必ず利用してほいのが「一括見積もりサービス」です。このサービスを使えば、最大20社の有名保険会社の見積もり結果を一括で知ることができます。
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トヨタ『ハイエース』の自動車保険(任意保険)に必須の補償内容&特約一覧
自動車保険に加入するとき、または保険内容を見直すとき、どの補償内容が必要なのか、不要なのかを判断するのが難しいです。
そこで、補償内容についての基礎知識と、ハイエースで加入しておいた方がいいものをあわせて解説していきます。
ハイエースに必須の補償内容は『4種類』
加入すべき補償 | 内容 |
---|---|
対人賠償保険 | 他人を死傷させた場合の補償 |
対物賠償保険 | 他人の車やモノを壊した場合の補償 |
人身傷害保険 | 自分や同乗者が死傷した場合の補償 |
車両保険 | 契約車が事故で壊れた場合の修理代を補償 |
対人や対物については万一の損害賠償を考えると必ず「無制限」にした方がいいでしょう。
人身傷害保険についてはその保険金額を「3,000万円」「5,000万円」で設定いる方が大半です。一括見積もりサービスサイトである『インズウェブ』の利用者データによれば、73.8%の人が「3,000万円」、16%の人が「5,000万円」で、1億円や2億円は3%前後という結果になっています。
ちなみに人身傷害保険と搭乗者保険の比較をしておきます。
搭乗者傷害保険 | 人身傷害賠償保険 | |
---|---|---|
補償範囲 | 契約の車に搭乗していた全ての人が補償の対象 | 契約の車に搭乗していた全ての人が補償の対象 |
車外補償(歩行中・他の車に搭乗中) | × | 〇(※家族以外は契約の車に搭乗中のみ) |
保険金 | 契約時、症状などで設定された金額が支払われる | 実際の損害額が支払われる(通院費、休業損害、精神的損害、葬祭費用など) |
支払いタイミング | 通院入院の5日経過時点 | 治療終了後が多いが、示談交渉を待たずに支払われる |
金額の上限 | 症状や部位ごとに補償額が設定されている | 3,000万~1億円/無制限 |
人身傷害賠償保険と搭乗者傷害保険はよく似た保険内容であり、補償内容が重複しています。搭乗者傷害保険は「必須ではない」と言えます。
節約を考えている方で、この両方に加入している場合には、搭乗者傷害保険を外した保険内容で見積もりを出すのもいいでしょう。
ハイエースに必須の特約は『3種類』
加入すべき特約 | 内容 |
---|---|
ロードサービス | 車のトラブルを対応サポート |
個人賠償責任保険 | 日常の事故でこちらが加害者となった場合の補償 |
弁護士費用特約 | 弁護士費用の補償 |
この表のなかでは「弁護士費用特約」は必要なのか?と疑問に抱く方もいるかもしれません。
例えば、こちらが過失割合ゼロの被害者となった場合、法律上、契約している保険会社が示談交渉を進めることはできない決まりとなっています。
そうなれば、相手側との交渉は自分でするしかありません。このようなケースでは、思うような賠償請求ができない可能性も出てきます。
こんな時に役立つのが「弁護士費用特約」です。自動車保険会社によって、自動付帯されているところもあります。
トヨタ『ハイエース』自動車保険の補償&特約の付帯率
補償内容 | 付帯率 |
---|---|
対人賠償保険 | 無制限:99% 5,000万円:0.7% 1億円:0.3% |
対物賠償保険 | 無制限:92% 1,000万円:5% 3,000万円:2.5% 5,000万円:0.5% |
人身傷害保険 | 3,000万円:56.7% 無制限:20.6% 5,000万円:14.4% なし:5.2% 1億円:1.8% 8,000万円:1.3% |
車両保険 | 一般型:62.1% エコノミー型:10.8% なし:27% |
搭乗者傷害保険 | 1,000万円:60.7% 2,000万円:21.9% なし:10.6% 500万円:6.8% |
家族限定特約 | なし:52.2% 夫婦限定特約:23% 本人限定特約:16.2% 家族限定特約:8.6% |
気になる車両保険ですが、「なし」の方は少数で、多くの方が車両保険とりわけ一般型に加入しています。
ただ、気をつけたいのが車両保険の保険金額、つまり補償額は設定できないということです。この補償額はお持ちの車の時価相当額によって決められます。
そのため、例えば10年ほど乗っているハイエースであれば、車の価値が下がっているため、補償してくれる金額も低くなります。
事故で修理費が80万円近くだったのに、車両保険の補償は30万円しかしてくれないのであれば、毎月、毎年払っている保険料と補償額が釣り合わないという状況になっています。
保険料のコストと補償のつり合いがとれるかどうかで、車両保険を外すかどうかの判断をするといいでしょう。
自動車保険料に影響するハイエースの『車両料率クラス』
なぜハイエースの保険料は高いのかという話ですが、これは保険料の算出に「型式別料率クラス」という仕組みが使われているからです。
簡単にいえば「車の型式ごとの事故実績」によって保険料が変わるようになっています。個人の事故ではなく、日本中でそのタイプの車がどれほど事故を起こしたかという評価です。
車両料率クラスの評価項目は「対人賠償」「対物賠償」「傷害(人身傷害・搭乗者傷害)」「車両保険」で、それぞれ1~17の17段階でわりふられます(参照:損害保険料率算出機構「2020年1月1日以降の型式別料率クラスの仕組み」)。
この数値が高くなればなるほど、保険料も割高になります。
損害保険料率算出機構で検索したところ、日産ノートの料率クラスは次のようなものになりました。
日産ノート 型式:E12
(補償内容と料率クラス)
対人:9 対物:7 搭乗者:8 車両:4
17クラスのうち8~9はちょうど真ん中あたりと捉えておいていいでしょう。ノートの保険料は車両保険が4など比較的割安になります。
ではハイエースを見てみましょう。なお、保険始期2020年1月1日~12月31日の料率クラスです。
ハイエースの型式 | 対人賠償責任保険 | 対物賠償責任保険 | 搭乗者傷害保険 | 車両保険 |
---|---|---|---|---|
KZH106W | 9 | 10 | 8 | 7 |
KZH110G | 12 | 9 | 10 | 3 |
KZH116G | 7 | 9 | 15 | 3 |
KZH120G | 8 | 8 | 7 | 6 |
KZH126G | 13 | 9 | 9 | 5 |
LH107W | 9 | 6 | 9 | 5 |
LH120G | 5 | 2 | 5 | 3 |
LH71G | 9 | 3 | 9 | 9 |
RZH101G | 9 | 9 | 9 | 5 |
RZH111G | 13 | 9 | 6 | 1 |
TRH214W | 11 | 11 | 13 | 9 |
TRH219W | 8 | 10 | 7 | 8 |
TRH224W | 13 | 10 | 7 | 10 |
TRH229W | 9 | 9 | 6 | 10 |
ハイエースの料率クラスは全体的に高めに位置付けられています。とくにTRH系はどの項目も際立って高い値です。
車両保険の項目については、先述のように盗難ワースト上位に入っているため、盗難や損害などによる事故実績と支払保険金額から、料率クラスが高くなってしまいます。
この型式別料率クラスは1年に1回見直されていますが、ハイエースの場合、この2、3年で急激に料率クラスが低くなるというようなことはなさそうです。
まとめ
トヨタの人気ワンボックスカーであるハイエースの保険料は他の車種と比べると、わりと高い金額になる傾向があります。
その一因が盗難被害率の高さなどによる型式別料率クラスの高さです。盗難に遭いやすい高額車であるハイエースは自然、保険料が高くなってしまいます。
この事情を考えると、保険料を引き上げている車両保険を外して節約するのはあまりいい選択とは思えません。万が一に備えて車両保険をつけつつ、一般型をエコノミー型に切り替えたり、免責金額の設定を変えたりという調整によって、保険料を抑えましょう。
もっとも保険料のコストをおさえるのに重要なのは自動車保険会社です。どの会社を選ぶかで、3万円~4万円ほど保険料が変わることも珍しくありません。
そのため、一括見積もりサービスを使い、複数の保険会社の見積もりをとって最安値の保険を調べることをおすすめします。